「あぶない化粧品」

当メルマガ執筆者 渡会は、メルマガの他にモバイルとウェッブにて
メイクアップやビューティについてご意見しています。

中でもウェッブご来訪者様の検索キーワードは、
「あぶない化粧品」「肌のくすみ」「鉱物系化粧品」「不良化粧品一覧」「化粧品かぶれ」
などが圧倒的な検索キーワードでした。

その検索キーワードの中でも群をぬく「あぶない化粧品」というキーワードは書名であり、
日本消費者連盟/編著1979年6月(26年も前です)に発行された
「あぶない化粧品 美しくなるために」のことと思われます。

消費者啓蒙を目的とした書籍は、センセーショナルなタイトルと
一貫した化粧品批判でシリーズ化していました。

僕自身、仕事柄、書店に置かれている「美容・化粧品・メイクアップ他」の書籍は、
すべて目を通しています。その記憶では、この書籍の前には、
このような化粧品消費者啓蒙書はなかったはずです。

そして、この「あぶない化粧品」をきっかけに化粧品に対し
ネガティブな面を強調した書籍が店頭にでるだけではなく、
「話題の本」としてクローズアップされてきました。

そして近年の化粧品の規制緩和と共に、化粧品の成分に関する単行本が発行されたり、
最近では「バカがつける化粧品」という書籍までもでてきました。

記載されている内容は、否定できない記載もあります。

しかし、すべてを肯定できません。

化粧品は、「化学製品」であることは紛れもない事実です。

しかし、昨今の化粧品(香粧品)はすべての品種品目において、
あぶなくもなければ、バカがと言われる程、消費者は情報にうといということはありません。

また、化粧品は「化学製品=モノ」と単純に割り切れず、
使う事により心理面までにも作用(セラピー効果)することは実証されています。

むしろ、化粧品はあぶない(安全性が低い)というよりも、
過剰な不安や期待感をあおる広告や口答説明(テレビ通販)、
インターネット内の情報ともいえない「情報」を問題視すべきと考えています。

「売るノウハウ」として、言葉が重要なのは理解できます。

しかし、差別化のために「明らかに化粧品の効果・効用を越えた」表記
や口答説明は余りにも見苦しく、消費者を欺いています。

100均一のコスメティックもあれば、10万円のクリームもあります。

化粧品にこの価格差がある以上、化粧品や化粧品メーカー
に対する疑問や懐疑はなくならないでしょう。

そして、それを喜んでいるかのごとく散発する、
怪し気な化粧品やプロが読んでも納得のできない書籍や情報の数々。

その背景には「あぶない化粧品」というのは、すでに死語であり、
昨今の化粧品はその効果には差はあれど、安心して使えるということからでしょう。

「使ってみたい。試してみたい」という直感を信じ
、ポジティブにトライしてみるのもビューティの楽しみです。

言葉に惑わされず、ご安心して化粧品をお使いくださいね。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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