乳液は基礎化粧品の一つで「エマルジョン」「ミルクローション」「ミルキィローション」「モイスチャーミルク」他、 化粧品メーカーにより呼称が異なります。
目的は、「角質の油分(脂分)を補うため」に使われることには変わりはありません。
当メルマガでは「乳液」という呼称で統一させていただきますね。
まず、乳液の使い方の順序は、
・洗顔後→化粧水→乳液 ・洗顔後→乳液→化粧水
とメーカーにより異なります。
.洗顔後→化粧水→乳液
は、化粧水で角質層の水分を補い、それを乾燥させないよう薄い油膜でコートするという考え。
・洗顔後→乳液→化粧水
は、乳液で角質層を膨らませ、化粧水の水分を受け入れやすくするという考えです。
いずれも理にかなっていますし、この順序の違いで「劇的に効果の差がある」ということはありません。
大切なのは、ひとつひとつのコスメティックの使い方にきちっと『区切り』をつけることです。
お肌につけた化粧水がビショビショの段階で乳液をつけても、ただ化粧水と乳液が混ざるだけです。 同じように乳液がお肌にトロトロした状態で化粧水をつけても同様です。
化粧水先行であれば、「手の甲で触れてみて、少し湿った状態の後に乳液」。
乳液先行であれば、「手の甲で触れてみて、少しひっかかる状態の後に化粧水」と、 丁寧な使い方をお勧めいたします。
さらに「手でつける」「コットンでつける」という使い方の違いがあります。
コットンの場合は「お肌につけた乳液をコットンで密閉させ、コットンパック的な使い方。」。
手の場合は、手の温度で乳液を温め、角質への浸透を促進させる考えです。
朝は手で、夜はコットンでと使い方を変えても楽しいでしょう。
また、化粧水は保湿効果の高い製品もあり、「乳液を省く」ということも考えられます。
特に朝のメイクアップでは乳液・化粧下地で油分が過剰になり、 ファンデーションが崩れやすくなることもあります。
乳液は『化粧水とクリームの中間のスキンケア製品』です。
乳液は独立したスキンケア製品と考えずに、お肌と相談しながら、
その使用順序や使い方、お使いの量を加減することが楽しめるスキンケア製品ともいえるでしょう。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |