コットンを使いこなす

コットンやテッシュはスキンケアやメイクアップには
欠かせないビューティツールなのですが、余りにも身近か。

また、余り丁寧に説明されていないことが残念。

しかし、コットンやテッシュは毎日使われる対切なパートナーですから
「正しい使い方」や「使いこなしのアラカルト」を知られると、
さらにスキンケアやメイクアップが楽しくなると思います。

とても簡単で、すぐに使えることばかりです。

まず、お手元にコットンを。そして、読みながら試してみてくださいね。

◆コットンにまつわる言い分

「化粧水は手でつけるといい。コットンの繊維が肌を刺激する」
「手で化粧水を使うと不衛生」
「コットンはたくさん化粧水を吸収するから、手の方が経済的」
「コットンでパッティングして、肌に押し込めると化粧水の効果が倍増」...

コットン使用派と否定派のディスカッションが続きます。

さてこの両者の言い分、いずれも「なるほど・・・」と納得はできるのですが、
専門家の立場でジャッジさせていただくと
「どちらでも・・・」が結論です。

コットンは繊維の編み目に化粧水を保持しているだけです。

ですから、繊維表面が濡れている状態である以上、それでお肌を刺激するということは考えられません。

また、化粧水は肌につけた瞬間に、その効果を発揮します。

そのため、「パッティングで押し込める」のと「肌につけただけ」
では、さほど大きな差はありません。(渡会所持の水分測定器で確認済)

しかし、コットンは「化粧水をつける」という事以外の用途にも使えるメリットがあります。

それらの事からも、「化粧水をつけるアイテム」だけでコットンを考えるよりも、
「あらゆる面でスキンケアやメイクアップをサポートしてくれるパートナー」
と考えたほうが、お付き合いしやすいと思います。

◆使いやすいコットン持ち方

さて、コットンの持ち方は「正しい持ち方」はありませんが、
「使いやすい(パッティングがしやすい)持ち方」はあります。

大抵のコットンは、縦横の比率が同じではなく「いずれかが短い」はずです。

この「短い辺を横に持つ」と「縦に持つ」の2種類があります。

この持ち方の違いで大きく異なるのは、「指の関節をカバーされる」ということで、
これが深くなるとパッティングがしずらくなります。

また、指を伸ばさないとコットンを保持しずらくなることから
余分な力を加えてしまうことになります。

これらの事から「短い辺を横に持つ」が使いやすいと考えられます。

また、コットンは指で挟んで保持しますが、「中指にコットンを置き、人差し指と中指で挟む」。

また、「中指と薬指の指2本にコットンを置き、人差し指と小指で挟む」の2種類があります。

この違いはコットンの表面積となります。

確かに「中指と薬指の指2本にコットンを置き、人差し指と小指で挟む」ですと、
「大きめサイズのコットン」を使うには適した持ち方となりますが、
慣れていないと小指の保持が弱くなりパッティング中にコットンがずれたり落してしまうこともあります。

また、「コットンの表面積が広くなる」ということから心地よくパッティングするには、
大量の化粧水が必要となります。これらの事から、

・短い辺を横に持つ
・中指にコットンを置き、人差し指と中指で挟む
・上の辺は、中指の先端(爪先)よりでない

が、「使いやすいコットン持ち方」だと思います。

ご紹介した、2通りのコットンの持ち方。「短い辺を横に持つ」と「縦に持つ」の2種類を比較してみて下さいね。

◆コットンの枚数は2枚で

「1枚じゃないの?」でしょうね。

2枚重ねのコットンは指のクッションなります。

1枚ですと、指の力がダイレクトに伝わりすぎます。

また、1枚ですと表裏の2面が使えますが、2枚ですと表裏返しながら4面使えます。

化粧水は顔のみでなくヒジ・ヒザ・クビ・耳の後ろなど部位にも使えますので、
使える面は多い方が最終的には経済的です。

これらのことから「コットンは2枚を重ねて使う」ことをお薦めいたします。

◆化粧水(スキンローション)の含ませ方

「化粧水内側のキャップに直接コットンを接触させない」が心得です。

化粧水の内側キャップは一見、「小さな穴が空いているだけ」ですが
実は、化粧水の逆流防止がされています。(すべてのキャップが防止機能がされているわけではありません)

つまり、化粧水の内側のキャップは逆流し化粧水が汚染されることを
防止する役割を持っています。

しかし、いくらこのような機能があっても化粧水の内側キャップに
直接コットンを接触させると保証できません。

「化粧水の内側のキャップに直接コットンを接触させない」をお忘れなく。

「短い辺を横に持つ・中指にコットンを置き、人差し指と薬指で挟む・上の辺は、中指の先端(爪先)よりでない」
コットンの持ち方は手前指先上から見ると「U字型」になります。

しかし、これでは化粧水を受ける隅がなく、化粧水を「取りこぼす」ことになります。

そこで、コットンを持ち終えた後に化粧水を含ませるのではなく、
この持ち方を少し変えて逆U字型にし、化粧水をすべてキャッチします。

それから、「U字型」に持ち変えます。

さて、前述の「逆U字型」の場合、化粧水はキャッチしやすい反面、
「気が付くと中央部だけ湿っている」ということになりがちです。

これでは化粧水と肌が接する面積が極めて狭くなり、
多い回数のパッティングが必要になります。また、感触も心地よくありません。

このようにならないようにコットンを「逆U字型」で持ちながら、
「化粧水容器をスライドさせる」。もしくは、「逆U字型で持った手をスライドさせる」
などでコットンの面(上から下までの辺)を十分「ひたひた」になるよう心がけます。

化粧水が適量であれば、2枚重ねでも2枚目の裏側にも化粧水が浸透します。
化粧水の適量は、30日(1ヶ月)・1日朝夜2回が基準ですから1本で60回となります。

「パッティング」というのは、手のひらでお肌を叩くことではなく、
適量な化粧水を含ませたコットンで、丁寧にお肌を潤す行為をいいます。

「パッティング」は、お肌に対し垂直にパッティングするのではなく、
お顔の場所により「コットンが当たる角度を調整」することで、
さらに効果と心地よさが違ってきます。

基本は、「お顔の筋肉の流れに対して90度」。

文章にするとわかりずらいですね。

しかし、ほとんどの方が自然とその通りにパッテングをなされているようです。
少しばかり違うのは、「頬」。

この場所は、面積が広いですし、もっとも「美肌」を認識させる箇所です。

◆パッティングの準備

・短い辺を横に持つ
・中指にコットンを置き、人差し指と中指で挟む
・上の辺は、中指の先端(爪先)よりでない
・化粧水内側のキャップに直接コットンを接触させない
・コットンの裏面まで化粧水が届いているのが「適量」

この5点が準備です。

◆パッティングの順番

パッテングは、コットンをお肌に当てますから、まぶた・目尻・目の下・小鼻・口角という
狭い箇所には適しません。必然的に面積の広い、額・両頬・顎先・輪郭が対象となります。

順番は、『広い -> 狭い』ですから額・両頬・顎先・輪郭のいずれかがスタートとなります。

額 ・両頬のいずれか-> 顎先・輪郭のいずれか

が順番となります。「いずれか」とあいまいなのは、特に順番が決まっていないのと、
その順番の差で効果が違うということはないからです。

渡会の場合は、

頬(右でも左でも結構です) -> 額 -> 顎先を含めた輪郭

そして

まぶた・目尻・目の下・小鼻・口角を「押さえる」という順番で行っています。

パッティング時には「コットンに化粧水の付け足し」は一切しませんから、
「水分を必要としている場所の順になっている」ともいえます。

◆お顔の場所別による方法

・『頬・額・顎先を含めた輪郭』は、下から上へ
・『まぶた・目尻・目の下・小鼻・口角』は、優しく「押さえる」

「下から上へ」は、手の角度を少し工夫するだけでパッティングしやすくなります。

フィーリングは『お米をとぐように』。

・手首を回転させること
・頬がやりずらければ、手を動かさずに「首をすこし回す」

この2点を意識してみてくださいね。

◆音と風

コットンの持ち方と手首を回転させることで、手のひらから「風」がおこります。

このことにより、つけた化粧水が揮発し、お肌の温度を少し下げます。

また、適量の化粧水がコットンに含まれているのであれば、
パッティングをするたびに「ぴたぴた」と音がするはずです。

さらに、リズミカルにパッティングができるようになると、この音が心地よく感じるはずです。

◆パッティングの回数

「パッティング」というのは、適量な化粧水を含ませたコットンで、
丁寧にお肌を潤す行為ですから特に回数の指定はありません。

◆「コットンが毛羽たってしまう」

渡会が確認した範囲では、コットンの品質的な問題というよりも
「化粧水を含ませる量が少ない」ということが考えられます。

もし、コットンが毛羽たってしまうようでしたら、いつもより少しばかり化粧水の量を増やしてみましょう。
この「コットンの七つの使い方」、ご存じの使い方もあれば、「なるほど!」もあるでしょう。
どうぞ御参考になさってくださいね。

◆フェイスパウダーの確認

フェィスパウダーが適量についているかを確認は、
通常『手の甲』(手のひらですと汗などで接触部が湿っているので正確に確認できない)
で確認しますが、さらにダブルチェックとしてコットンを使います。

その時のコットンは不然綿で織られているコットンではなく100%綿を使います。
カットは縦に両手で持ち中央で2枚になるように引き裂きます。


それを2枚重ねに持ち変えてフェイスブラシ、パウダーブラシ同様に
顔の中心から外側に向けてパウダーをはきだします。

そしてコットンの接触面をみて、もし色がついているようであったり
何か引っかかったりを感じるようであれば「フェイスパウダー不足」
とみなしパウダーをつけ足します。

フェイスパウダーが肌色であれば、はっきりわかります。

また、コットンの白にフェイスパウダー白ですとわかりずらいのですが、
「引っかかる感触」がわかりますので、それをたよりに判断します。

◆フェィスブラシとして使用

フェィスパウダーをつけた後、フェィスブラシとして使うこともあります。

上記と同じく、カットは縦に両手で持ち中央で2枚になるように引き裂きます。

それを2枚重ねに持ち変えてフェイスブラシにします。顔の中心から外側に向けてパウダーをはきだします。

また、眉カットの際、カットした細かい眉毛を払うのにも使われます。

ほとんどは、この「裂いたコットン」でとれますが、どうしてもとりずらい場合、
「サージカルテープ」か「粘着綿棒」を使います。

◆パウダーファンデーションの仕上げに

余分なパウダーファンデーションは、化粧崩れの原因でもありますし、
粉体のチークカラーの発色も悪くなります。(パウダーファンデーションと混ざるために)

性質上、スポンジで余分な量を取るということはできませんので、
コットンで行います。

この時のコットンは「フェィスブラシとして使用」と同様に、引き裂いたコットンを使います。

コットンを見て、ファンデーションの色がついているのであれば、それが余分な量となります。

◆パフがない場合、手の固定に

雑誌やデモンストレーションでは、角度によって
フォトジェニック(写真うつり)にならなかったり、
デモンストレーションであれば「手がかぶり」メイクアップが見づらくなる場合もあるので、
あまり「パフを小指にフックさせている」写真はみかけないようです。

このパフを小指にフックさせているのは

「直接モデルの肌に触れず体温を伝えない」
「パフで手を固定し、確実に施術する」

などの理由で行っています。

このように綿パフはフェイスパウダーを押さえる用途の他にも使われます。

その為に、サイズも大中小と各種用意します。

プロは「万が一、スタジオに落とした場合」のスペアを持っていますので不都合はないのですが、
「それでも・・・」という場合はパフの代用としてコットンを使います。

コットンにはフックする所がないので頬等に、コットンを置き、その上に軽く手の側面をのせ、手の固定に使います。

◆アイカラーが目の下につかないようにする

「アイカラーが目の下についても、それを簡単にとる方法」として目の下に
フェイスパウダーを多量に(色がはっきり色別できる量)つけておくと、
アイカラーが目の下についても肌上ではなくフェイスパウダーに
のっかった状態ですのでミディアムサイズのブラシ(耳かきの綿毛を使う方もいます)
で簡単に払い落とすことができます。

これと同様に手軽にするには、あらかじめ「コットンを目の下にあてておく」という方法です。

あらかじめコットンの側面を曲げ、曲線にし、目の下のカーブには合わせます。

マスカラの場合は、ティッシュです。

◆四つ折りにして綿棒代わりに

最近は、尖端が三角の綿棒がありますので、それでアイラインをぼかしたりします。

しかし、少し尖りすぎなのでコットンの四つ折りを使う事が多いです。

また、アイライン(ペンシルタイプの場合)をとる場合、コットンにアイメイクアップリムーバーを含ませ、
四つ折りにし、その角を使いアイラインをとります。

例えば、二枚のコットンは四面使えます。

一面づつ使い、二面で両眉。裏返して、二面で両まぶたを落とします。

よほどでない限り、コットンが使えなくなるくらいコスメで汚れているということはありませんので、
それをに四つ折りすればアイラインも落とす事ができます。

◆アイメイクアップリムーバーとの併用

折る前にあらかじめ中央にアイメイクアップリムーバーを置き、包むように二つ折りにします。

それから、軽く指でつまみ、均等にアイメイクリムーバーを広げます。

そしてこの二つ折りをM字型にし、さらに、曲線になるようにコットンを曲げます。

瞼や目の周辺を1枚のアイメイクアップリムーバーを使うと、目に入りやすい場合もありますが、
このM字型に変型させたコットンにより、「マスカラがついたマツ毛を挟んでとる」ということが可能になります。

とても簡単にキレイに落とせるだけでなく、アイメイクアップリムーバーが目に入りづらいのがメリットです。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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