各化粧品の使用量の目安は、あくまで目安であり厳守する必要はありません。
しかし、説明書きに基づき記載されている使用量を一度お試しの上、加減する必要があります。
コスメティック(以下、コスメ。また広義の意味でのコスメテック。香粧品とします。) の能書(説明書き)や各社美容教育マニュアルを読むと、コスメの「適量(適正使用量)」 をグラムやCCではなく独特の標記で、その単位を示しています。
*以下は執筆者の独自分類です。
【フルーツ単位】マスカット1個分・サクランボ1個分 【穀物単位】米粒大・あずき粒1つ分 【円形物単位】真珠、ピンポン玉1つ分 【食器単位】ティスプーン・カレースプーン等 【硬貨単位】500円の大きさ・100円の大きさ
【回数単位】ワンプッシュ等 【付属品単位】付属のスプーン1匙 【滴単位】ピペット1滴ほか。 【押し出し単位】容器口から3cmだす、など。 【あいまい単位】「適量に」としか書かれていない。
いずれも、各単位をグラムで言い換えることができますが、中には1グラムに至らないこともあります。
グラムは数量的なイメージが伝わりずらいので、 このように家庭にある製品に言い換えた方が伝わりやすいからです。
また、ポンプ式の美容(乳)液のプッシュ回数・ティスプーンなどであらわされている 量・チーュブから押し出すcmなどは、やや多く感じられることもあります。
マスカット大・真珠粒大・1滴などは逆に物足りなく感じるかも知れません。
これらは、お肌のコンディションにより加減してもいいでしょう。
また、お顔の面積により使用量に個人差があるのはクレンジング関係の化粧品です。
特にプッシュタイプの容器は、開封後のワンプッシュと数回使用後では 量が違うように感じられるときもあります。
これは、プッシュするときの力加減や角度で若干の差があるようです。
化粧品は多く使ったからお肌に悪いということはありませんが、 少なく使われるとその化粧品の効果・効用を十分にお肌に伝えらられないかも知れません。
適量を一つの目安として、お肌に使い、お肌と相談しながら その量を加減した結果が、適量ともいえるでしょう。
また、化粧品は「化粧品は使用上の注意を守って正しくお使いください。
お肌に異常を感じたときは、ご使用を中止してください。」と記載されています。
化粧品に、添付されている・化粧品本体に記載されている・容器に記載されている説明書 を読まれる習慣があると、より化粧品とのお付き合いが楽しくなります。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |