化粧品の有効期限と保管方法

■化粧品の有効期限■

化粧品はほとんど有効期限を表示していません。

それは薬事法(医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制)
で有効期限表示が義務づけられているのが「通常の保管で3年以内に変質をするもの」と決められているからです。

化粧品は一般に色や臭いに、目に見えた変化が無ければ使用しても大丈夫ですが
未開封のままでも、高温多湿の場所や直射日光が当たる場所に置かれたりして
保管条件が悪いと、分離や臭いの原因になることもあります。

また、一度開封(空ける)すると、より保管に注意が必要です。

化粧水などアルコールが含まれる化粧品や、
パウダーファンデーションのように水分・油分が含まれない商品
は変質しにくく3年以上の使用は問題ありません。

乳液・化粧水・クリームは、製品と異なる匂いや色が変色していたり
油などが分離していなければ使うことができます。

リップカラーは未開封でも、使いかけでも5年くらいは大丈夫です。
ただし、製品と異なる匂いをしている場合はその限りはありません。

いずれも開封後、空気や手指に触れるとホコリや雑菌が混入する可能性がありますので、
できるだけ早めに1シーズンのうちに使い切ることをお薦めいたします。

また海外製品では、ファンデーションやリップカラーがまれに
「汗をかいている(モイストアップ)」「一部がマーブル状になっている」といったことがありますが、
これは製造工程の問題で、使用に関しては問題はありません。

ただし、国内製品同様、できるだけ早めに1シーズンのうちに使い切ることをお薦めいたします。

■化粧品の保管方法■

冷暗所もしくは常温冷暗所に保管します。

また、各化粧品「容器の口元を清潔なティッシュなどできれいにふき取り、
キャップやふたをきちんとしめる。コットンでふき取ると、繊維が混入することがあるので避けましょう」
「直射日光の当たる場所を避けましょう」「高温・多湿・温度変化の激しい場所を避けましょう」
の3点はとても大切なことです。

また、誤用(お子様が使ったり、違う化粧品を使う)を避けるために
「別容器への移し替え」もお控えください。

旅行用の小型化粧品は、使いかけのまま保管しておきがちですが、
帰宅後も続けて使用し、使いきってしまうことをおすすめいたします。

注意:ポットタイプの容器に入っているクリーム類は
「指で取らずに、添付のスパチュラ(化粧用へら)で取る」がマナーです。

ほとんどはお買い求めの際にスパチュラがついていますが、
もし付いていない場合別途購入する必要があります。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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