フレッシュナー(フェィシャルフレッシュナー)、ナチュラルクリーン、 クリアローション、フレッシングトーナー他、 各社によって呼称が異なる他、「拭き取り化粧水」「拭き取り用化粧水」 と日本語表記までも異なっているのが 「拭き取りに使われる化粧水」です。
さて、この拭き取りに使われる化粧水、「拭き取り」という言葉が 何を意味しているのかによって用途・使い方や選び方が異なります。
まず、クレンジングクリームやマッサージクリーム (マッサージに使われる。コールドクリームクリームと表記されている場合もあります。) 使用後の、残った油分や残留物を拭き落とし、お肌を清拭するタイプの拭き取り用化粧水。 (拭き取り後に水や洗顔料で洗い流す必要はないと言われています。)
クレンジングクリームやマッサージクリームの油分がお肌に残っていると、 次に使う化粧水やクリームの効果が半減します。
そのため、お肌に残った油分や残留物を言葉とおり「油分を拭き取る」という用途です。
一般的にはクレンジングクリームやマッサージクリームをお使い後に、 テッシュやスポンジチーフという専用の拭き取り用の美容用具を使います。
しかし、それでも完全に拭き取れなかった油分を洗顔で取り除いたのあれば 「拭き取り用化粧水」は不要となります。
つまり「お肌に油分が残っていないのならば不要」なのです。
他の用途として、洗顔ができない時に使い、お肌の皮脂・埃他の付着物を清拭します。
*化学的な油は「油分」。生体から生成されるのは「皮脂」「脂分」。
また、「油分を拭き取る」という極めてシンプルな用途に使われるため、 お使いのクレンジングクリームやマッサージクリームのブランド にあわせた高額な「拭き取り用化粧水」を使う必要もありません。
次に、「古い角質や厚くなってしまった角質を落とすことを目的としたタイプ」は、 コットンに含ませ、お顔の内側から外側に向かって擦らないように拭き取ります。
つまり前者が「油分・皮脂を拭き取る」に対し、 このタイプは「角質を拭き取る」ことになります。
ただし、あくまで健常なお肌に対して使うが原則で、 スキントラブルがある場合は使用を控えます。
このように、パッケージ(外箱)や容器に『拭き取り用化粧水』と 日本語表記されていても「お肌に残留した油分・皮脂を拭き取る」「角質を拭き取る」 のように用途や使い方が異なりますので、 ご購入前に販売員より説明を受けるか、説明書を確認する必要があります。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |