ニキビ痕ー色素沈着ーに対するメイクアップは、 「カバリングファンデーション(スティック状やクリーム状の油性のファンデーション。
「隠す」を目的としている)を色素沈着箇所にスポット的につけ、 そこをスポンジで叩くように押さえる。それからパウダーファンデーションを重ね塗りする。」
これが一般的に指導される色素沈着をカバー(隠す)するメイクアップ方法です。
しかし、この方法では色素沈着箇所を隠すことができますが「厚み」がでて、 目立つばかりでなく時間経過と共に色素沈着箇所が浮き上がってきます。
また、相当厳密なカバリングファンデーションの色を選ぶのが必要で、一般の方には難しいようです。
そこで「隠す」という消極的な考えよりも、 「ファンデーションは、色素沈着を増長させる紫外線を遮断する日焼け止め」 として使われることをお勧めいたします。
特にパウダーファンデーションは紫外線を反射する効果が高く、 崩れてさえいなければ日焼け止め化粧品に匹敵します。
パウダーファンデーションに、処方されている酸化チタンや酸化亜鉛という粉の粒子が、 直進してくる紫外線を乱反射させて、直接お肌に届かなくしてくれるのです。 (レジャーやスポーツのようなシーンは別とし、あくまで日常生活内。)
まず、メイクアップ崩れの原因でもあるメイクアップベース(化粧下地)を選びます。
メイクアップベースは、とても地味ながらファンデーションを付けるには「必需品」 (お肌の保護・ファンデーションの定着が主な役割)です。
お勧めは、マジョリカ・マジョルカのスキンランジェリー(ODコントロール)。
ジェル状で、お肌へのノビが良いだけでなく付けた後、プリプリした感触が楽しい。
使い方は、少量をお顔全体に薄く延ばした後、30秒ばかりそのままで。
それからファンデーションを使います。
パウダー・リキッド・クリームファンデーションなど、 ファンデーションを選ばずに使えるオールラウンドなメイクアップベースです。
特にパウダーファンデーションの持ちの良さは絶品です。
ニキビ痕の色素沈着を隠す(カバー)することは可能ですが、 デメリットがある以上、「隠す」よりも 「色素沈着を増長させないように、パウダーファンデーションで紫外線をカットする」 のが現実的です。
また、カバリングファンデーションは油性製品であるため、 長時間つけていることでニキビが再発する恐れもあります。
お試しくださいね。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |