ダブル洗顔(W洗顔)とは、 「メイクアップをしたときには洗顔を2度連続行い、 メイクアップ料や汗・皮脂・付着したその他の汚れをパーフェクトに取り除こう」ということです。
そして「完全な素肌の状態に戻す」ことが、ダブル洗顔の最終目標となります。 その為に、
・メイクアップ(ファンデ&ポイントメイク)を完全に落す『クレンジング料』 ・お肌に残留したクレンジング料や成分を落す『洗顔料』
の2種類のコスメティックが必要となります。
ところが、このクレンジング料と洗顔料。
おのおの、余りにも種類が多すぎ、どのタイプを選ぶのか戸惑ってしまいますね。
既存のファンデーションを落す(メイクアップ料をお肌より浮き上がらせ、 『なじませて浮かせること』により、落としずらいメイクアップ料をお肌より分離させます。)
クレンジング料は、簡単に分類すると、
・クリームタイプ ・ローションタイプ ・乳液(エマルジョン)タイプ ・オイルタイプ ・ジェルタイプ ・シートタイプ ・クレンジングと洗顔を併用できるタイプ
などの7種類。さらにアイカラーやマスカラ、アイライナーなどを除去する 専用のアイメイクアップリムーバーや「落ちないリップカラー専用」の リップクレンジング剤が加わります。
まず、ファンデーションを落すクレンジング料は、選ぶ目安として『洗浄力』の強弱をランク付けし、 かつ「どんな肌性(肌質)に適応しているのか」を紹介されていることがあります。
【例】 オイルタイプ/強め/汚れとの馴染みがよく、洗い上がりもしっとりしている。 ジェルタイプ/弱め/お肌に優しめなので敏感肌や乾燥肌の方にはおすすめ。
しかし、昨今のクレンジング料はいかなるタイプでも「劇的な効果(メイクアップ料を落す)の違い」や 「それを使ったから、お肌にダメージを与える」ということ全くはありません。
オイルタイプのみ、その感触(さらっとしている。ベタベタしている等)や お肌への残留感(ここではオイル感。使用後、石鹸洗顔してしまえば同等ですが)の違いは大きいようです。
これにつきましては、幸いオイルタイプのクレンジング料には各社サンプルが用意されています。 それを使い比べ、フィーリングの合うクレンジング料を選ばれるのがいいでしょう。
びっくりする程、「違い」をお肌に感じるはずです。
しかし、先にお知らせした通り、メイクアップ料を落す効果については大きな差はありません。
手軽さでは、ローションタイプ。 より丁寧にファンデーションを落すのであれば、 オイルタイプのクレンジング料のように、使い分けこともできます。
また、肌性(肌質)を厳密に選びませんので、 「お気に入りを探す楽しみもあるコスメティック」ともいえますね。
メイクアップは、お顔の各部により異なるコスメティックを使われています。
・眉 アイブロウペンシル、パウダーアイブロウ ・瞼 クリーム、ペンシル、クレヨン、パウダータイプのアイカラー(アイシャドウ) ・睫毛生え際上下 アイライナーペンシル、リクィドアイライナー他 ・まつ毛 マスカラ各種 ・唇 口紅(リップカラー)、リップグロス、リップペンシシル
アイブロウペンシル、パウダータイプのアイカラー、 口紅は「その箇所に乗せているだけ」ですので、 クレンジング料のタイプを選ばす、メイクアップを落すことができます。
しかし、皮膜をつくる「マスカラ」「リクィドアイライナー」だけはクレンジング料を選びます。
そのために「マスカラ専用のクレンジング料(リムーバー)」があります。 また、アイブロウ・アイカラー・アイライン・マスカラをまとめてとってしまう 「アイメイクアップリムーバー」という目元専用のクレンジング料もあります。
しかし、「マスカラ」「リクィドアイライナー」はその皮膜の強さが 各メーカーのブランドや製品によって大きく異なりますので 「クレンジングオイルや他のクレンジング料でもキレイに落ちる」 のであれば、あえて専用のリムーバーを使うことは必要ありません。
どうしても、キレイに落とせない場合のみ、お使いの「マスカラ」「リクィドアイライナー」 と同じメーカーの専用リムーバーを使います。 整理しますと、
・『眉・瞼・まつ毛・唇』のメイクアップは、お持ちのクレンジング料で十分落とせます。 そのため、特にアイメイクアップリムーバーを使う必要はありません。 ・「マスカラ」「リクィドアイライナー」がキレイに落とせない場合は、そのメーカーの専用リムーバーを使いましょう。
また、ローションタイプのクレンジング料を唇に使うと、まれに唇が乾燥する場合があります。
さて、ここまでのクレンジング。ダブル洗顔の最初の洗顔は、 あくまで『メイクアップ料をキレイに落す』ということが大切です。
自己流でも、「キレイに完全に落すこと」はできなくはありませんが、 より「パーフェクトなクレンジング」は、メイクアップアーティストやエステティシャンが行う クレンジング方法(方法や順番)が参考となるとでしょう。
【参 考】 http://www.studio-tac.jp/lac/index.html 『The True basis of make-up - 誰も教えてくれないメイクの基本-』 ■発行/2006年1月23日発売 ■著者/渡会治仁 ■ISBN/ISBN4-88393-170-6 ■総ページ数・版型/98p・B5変形型/DVD付属 ■価格/1,575円(税抜き1,500円) ■内容詳細 http://makeup.gogo.tc/text/guide.html ○Yahoo!ブックス http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31653927
○セブンアンドワイ http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31653927
ダブル洗顔(W洗顔)とは、「メイクアップをしたときには洗顔を2度連続行い、 メイクアップ料や汗・皮脂・付着したその他の汚れをパーフェクトに取り除こう」ということであり、 「完全な素肌の状態に戻す」ことが、ダブル洗顔の最終目標となります。 その為に、
・メイクアップ(ファンデ&ポイントメイク)を完全に落す『クレンジング料』 ・お肌に残留したクレンジング料や成分を落す『洗顔料』
が必要となります。さて、『クレンジング料』については2回に分けて御説明いたしましたので、 今回は『洗顔料』についてになります。
洗顔料は、
・洗顔フォーム(チューブ) ・洗顔せっけん(固形) ・洗顔パウダー(粉状) ・液状洗顔料(ジェル) ・ムース(泡状)
の種類と、製品によってはそれにクリーム成分(保湿向上成分)やスクラブ(古い角質剥離が期待できる)、 皮脂溶解成分他を配合し、様々なニーズに答えるべく設計されています。
さて、ここで問題となるのは、 「朝洗顔に使う洗顔料と、ダブル洗顔で使う洗顔料は違う洗顔料を使うべきなのか」ということです。 結論から申し上げますと、朝洗顔&ダブル洗顔で使う洗顔料は同じ洗顔料で全く問題ありません。
洗顔料は、各メーカーすべての洗顔料が
・クレンジング料の油分や残留した成分。 ・お肌のアカである「古い角質」。*洗顔料配合成分による ・皮脂や汗、ホコリ。
に対応しています。
しかし、スクラブ(クレンジング料やマッサージ、パックに入っている種子や樹脂などの細粒のこと。
合成品にはナイロンパウダー、ポリエチレン粒子他、 天然品には米ぬか、あずき、とうもろこし粉、オートミール、アプリコット種、くるみ粒などが使われる。) は古い角質剥離が期待できるのですが、ある程度「こする」という行為が必要なので ニキビやお肌に傷がある場合には使用を控えなくてはなりません。
また、クリーム成分(保湿向上成分)は、そのために洗浄効果が弱かったり、 それ自体がお肌に残留します。
ついては、洗顔後に使う化粧水他のお肌への浸透効果を弱める懸念があります。
そのためにクリーム成分が入っている洗顔料のみ、ダブル洗顔に使うのは向かないかもしれません。
また「弱酸性」と強調されている洗顔料。
「本来のお肌は弱酸性だから、同じ弱酸性で洗ってあげることがお肌に優しい」というのが持論のようですが、 洗い流すときの水道水が中性ですので、結局、弱酸性洗顔料を流した後のお肌は中性になってしまいます。
また、最近の化粧水は弱酸性がほとんどですので、化粧水をお肌につければ弱酸性になります。 これらのことから、余り「弱酸性の洗顔料」にこだわる必要はないようです。
むしろ、「洗顔料を使い、洗い流した後、きゅっとしたお肌の感触」を得られる洗顔料が望ましく思います。
その「感触」こそが、メイクアップ料やクレンジング料を完全に除去した感触です。 そして、それが理想のダブル洗顔である「完全な素肌の状態に戻す(した)」感触です。
アイナソープ100、アイナソープ400、グリフォーム1300の「洗い上がりの感触」がまさにこのフィーリングです。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |