乳液は基礎化粧品の一つで 「エマルジョン」「ミルクローション」 「ミルキィローション」「モイスチャーミルク」他、 化粧品メーカーにより呼称が異なっています。
しかし、使う目的は、「角質の油分(脂分)を補うため」であり、 呼称が異なっていても使われる目的は変わりはありません。
#当メルマガでは「乳液」という呼称で統一させていただきますね。
ところが、「乳液の取り方」「乳液のつけ方」となりますと、
【乳液の取り方】 (A) コットンに含ませて使う (B) 手でつける(手の平に乗せてから) (C) 手でつける(手の甲に乗せてから)
【乳液のつけ方】 (A) お顔の5点(額・両頬・顎・鼻筋)に点状に乗せる (B) お顔の5点(額・両頬・顎・鼻筋)に帯状に乗せる (C) お顔に数の指定は無く、点状に分散させてつける
のように、提案されていることが異なります。
御提案者に直接問い合わせたことはありませんが、推測するにはおおよそこのような根拠と思われます。
【乳液の取り方】
(A) コットンに含ませて使う 手の平では不衛生である。
(B) 手でつける(手の平に乗せてから) 手の平にのせる事で、体温であたためる。また、意識しなくても自然な動作である。
(C) 手でつける(手の甲に乗せてから) 手の平の汗や、他の化粧品と混ざらないように全く未使用の手の甲を使う。
【乳液のつけ方】
(A) お顔の4点もしくは5点(額・両頬・顎・鼻筋)に点状に乗せる 一番、説明しやすい。
(B) お顔の4点もしくは5点(額・両頬・顎・鼻筋)に帯状に乗せる 「手で延ばす」には、もっともスピーディに均等に伸ばせるため。
(C) お顔に数の指定は無く、点状に分散させてつける 「つけ残し」が少なくなる。ただし、乳液の使用量は多めになる。
さて、皆さんはどのような使い方をなされていますか?
また、乳液を両手で? 片手でつけていますか?
まず、手順からしますと、「乳液を両手でつけるか。片手でつけるか。」を振り返ってみましょう。
・両手でつけるメリット
お顔の体温と手の温かみで乳液をサンドイッチできることで、 乳液の浸透の高まりを期待できる。 また、両手という広い面積を使えるのでスピーディである。
・片手でつけるメリット
使っていない片手に乳液がついていない。 慣れると、片手ながらも両手と変わらぬスピードで乳液 をお顔に均等につけることができる。また、空いた手で手鏡を持つ事ができます。
いずれも、さほど問題視するほど違いはないようです。
しかし、今回の目的でもある
「乳液のつけ方をマスターすれば、クリームもファンデーションも メイクアップベースも見違える程、仕上がりが違ってくる」
を考えますと、片手の方が分がありそうです。
メイクアップアーティストは、メイクアップをすべて「片手」で行います。
これには、特別な理由(両手を使うとモデルさんのお顔を包むことになります。 これが一時的でも、恐怖感を感じられる方もいるからです。)がありますが、 常に「鏡で確認できる」のは、ワンハンドだからです。
では、「乳液の取り方」「乳液のつけ方」です。
【乳液の取り方】
(A) コットンに含ませて使う 手の平では不衛生である。 (B) 手でつける(手の平に乗せてから) 手の平にのせる事で、体温であたためる。また、意識しなくても自然な動作である。 (C) 手でつける(手の甲に乗せてから) 手の平の汗や、他の化粧品と混ざらないように全く未使用の手の甲を使う。
では、冬期は(B) 。春・夏・秋期は(C)。(A)ですと、「乳液のつけ方」に対応しないからです。 また、量は1円硬貨大程度を基準に、顔全体にのばしてみて、全体がしっとりと、うるおうくらいが適量です。
さて、一番気になる「乳液のつけ方」です。
この「乳液のつけ方」は、以下の3種類があります。
【乳液のつけ方】
(A) お顔の4点もしくは5点(額・両頬・顎・鼻筋)に点状に乗せる 一番、説明しやすい。 (B) お顔の4点もしくは5点(額・両頬・顎・鼻筋)に帯状に乗せる 「手で延ばす」には、もっともスピーディに均等に伸ばせるため。 (C) お顔に数の指定は無く、点状に分散させてつける 「つけ残し」が少なくなる。ただし、乳液の使用量は多めになる。
いずれも、特別大差はありませんが、(A)は均等に伸ばしずらく、(C)では乳液の使用量が多くなることが気になります。 (B) のつけ方は、すでに乳液をつけた面積が広いく、それを延ばし広げたほうがよさそうです。
http://makeup.gogo.tc/skin_milk/skin_milk.html
#写真には、お肌と乳液の識別ができるように色がついています。
点状と帯状にお顔の5点(額・両頬・顎・鼻筋)を乳液をつける位置を示しています。
御自身の、つけている位置と違いはありませんか? 特に、両頬は「やや高め」に位置しているのがポイントです。
また、厳密には「額と両頬は同量。顎・鼻筋は、額よりも少ない。」 のように、一見同じようでも、量(厚み)が異なっています。
つまり、「広い位置には多く。狭い位置には、少なく。」です。
この基本原則、クリームもファンデーションもメイクアップベースも 全く同様です。つまり、乳液のつけ方をマスターしてしまえば、 クリームもファンデーションもメイクアップベースも適量であり、合理的にかつキレイにつけることができるのです。
「点」でつけるか「帯状」でつけるか。
この一見わずかな違いでも、お肌に延ばしてみると違いを感じられます。
どうぞ、お試しくださいね。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |