メイクアップが写っている雑誌、もしくはパンフレットをご用意くださいね。
さて各ページのモデルさんの目...まず、黒目を『意識して』観てみましょう。 何が写っていますか?
・白い光の点が、ひとつ?ふたつ? ・白い傘のようなものが複数 ・板みたいなもの ・カメラを構えているカメラマンのシルエット ・何も写っていない ・何も写っていないけど、虹彩が狭い?広がっている? ・黒目の縁が、強調されている
白眼には...目頭では...。
目に写り込んだ光、つまり白い点をキャッチアイ(キャッチライト)といいます。
このキャッチアイは、ストロボを使うと入りますし、 レフ板という「ライトを反射させる撮影器材」の時もあります。
つまり、「白い点」「複数の白い傘」はストロボもしくは アンブレラであり、白い板みたないものはレフ板です。
これが「写っているか否か」で、アイメイクの印象が変わってしまいます。 また、「肌の質感を飛ばしてしまう撮影(撮影意図)であるかどうか」を判断できます。
また、丁寧に写真を見ると黒目の下部と、下睫毛の生え際に黒いラインを デジタル処理で入れて「黒目と下睫毛の境界線」までも創られている場合もあります。 (海外のコスメティック広告)
同様に「歯」。歯色を白くデジタル処理をしています。 (銀行系のポスターに多くみれますが、「ありえない白さ」の時も・・・)
お肌、特にスキンケアに関係するコスメティックや美容器具のビフォー&アフター(使用前・後)写真は、 デジタル処理をされている疑いを感じられることが少なくないのが残念です。
このように、撮影器材や印刷。 デジタル処理の進歩から、意図的に期待を増大させる写真を捏造することが可能になっています。
そのことから、製品使用前・後の写真でその製品(商品)を選ぶのではなく 丁寧に記載事項も読み、法律に抵触(薬事法)していないのか、 メーカーの誠意を読み取るのも不可欠な事です。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |