ビューティーとお薬&器具

スキンケアには手や指、コットンやティッシュのようにソフトタッチのサポーターを使いますが、
メイクアップにおいては意外にも器具を使ったり、化粧品以外のものを補助的に使います。

【サージカルテープ】

まず、クレンジングではサージカルテープという医療用粘着テープ
(最近では100円ショップやコンビニでも手軽に買えるようになりました)
を使う時があります。

これは、大きめのパールやラメを使われたメイクアップのクレンジング前に、
パールやラメを取り除く時に使います。

使い方はとてもシンプルです。適度な長さにカットしたサージカルテープの粘着面で、
お肌についているパールやラメをくっけます。

面白い事に、ファンデーションはほとんど取れずパールやラメだけが取れます。

このことにより、クレンジング時にパールやラメでお肌を傷めないことができるのです。

【手指消毒用アルコール】

メイクアップアーティストの場合は、自身の手指を消毒するために
メイクアップ施術前に必ず消毒用アルコールで手指消毒をします。

アルコールに弱い場合や環境的に揮発溶剤が使えない場合は、
殺菌効果のあるジェルを使うこともあります。

また、ビューラーや眉カットをするハサミ(アイブロウシザース)、
眉をぬくアイブロウツィザーズのような金属器具をあらかじめ
殺菌するためにも常備しています。

また、やもえずカミソリを使わなくてはならない場合も同様です。

【氷・ホットタオル・表面麻酔薬】

眉を抜くには、

・つくりのしっかりしたアイブロウツィザーズ
・眉の毛の流れに逆らわず、あくまで同一に寝かせて引き抜く
・できる限り眉毛の根元をアイブロウツィザーズでキャッチする
・眉は油分がない状態で抜く。
 *アイブロウツィザーズがキャッチしやすいため

この4つの条件を満たしていれば、「痛み」がなくキレイに整えられます。

しかし、はじめての方や痛みに対して抵抗がある方に対し、3つの方法を適時使いわけます。

氷を小さなビニール袋に入れ、それをガーゼか日本手拭いで包みます。
その包んだ氷を眉に当て、感覚を低下させます。

その逆がホットタオルです。予め温めたタオルを眉に当てて毛穴を開かせます。
このために眉は抜きやすくはなりますが、開いた毛穴に雑菌を入れてしまう恐れもあるので、
事前のアイブロウツィザーズの殺菌とアフターケアーが重要になります。

上記、2つの方法はいずれも痛みは軽減されるのですが、
氷の準備やタオルを温める器具や設備が必要なのが手間となります。

では、引き続き「痛み無く、眉を抜く」もう一つの方法とクマをケアする方法をご紹介(ご参考)いたします。

【表面麻酔薬(キシロカイン)】

あくまで粘膜経由の麻酔効果なので、皮膚からは無効です。
また麻酔薬を使うこと自体、違法ですのでチューブの中身は普通のジェルに入れ替えてあります。

従って、これを使ったからといって「痛み」はなくなりません。

しかし、暗示は絶大で特に「瞼の上の無駄毛(敏感な箇所)」を抜く時には重宝します。

【目薬】

目薬については当メルマガ、第七十八号「メイクアップ上の目と歯の演出」でご紹介いたしました。

メイクアップ、とりわけアイメイクアップでは唯一化粧品が使えずコントロールできないのが白目です。
白目をキレイにすることで、黒目もアイカラーも綺麗に映えてきます。

その為の対策(白目の充血ー毛細血管を収縮させるーや黄色味の軽減対策)として、
目薬をメイクアップの最後(仕上げ)に使います。

【馬肉、痔の薬】

馬肉、痔の薬は、「クマをなくす(軽減する)」「目の腫れを取り除くために、治療用クリームを瞼に塗る」
という欧米発信の美容方法です。

しかし、日本においては「食肉をお肌につける抵抗感」「違法をするより、他の対策を講じる」
ということで使われることがほとんどない対処法です。

特に治療用クリームを目に入れた時のリスクは測り知れなく、
あくまで「話題」として認識いただければよろしいと思います。

*昨年、ノルウェーで問題となりました。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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