バラエティ番組で「小顔マッサージ」や「顔引き締め」と称し、 半顔(お顔の片方)をマッサージ。そしてゲストが賞賛。
しかし結果は当然でます。
もともと人間の顔は左右不対象です。
その、左右いずれか「上がっている」「小さい」お顔の方をモデルにすれば 「お顔が引き締まり(上がり)、小顔になったように見える」のです。
つまり、単に左右のお顔を比較してのこと。
ですから、マッサージの効果でも、施術者のテクニックでも何でもありません。
メイクアップの場合は、「メイクアップで変化のつきやすい半顔」を選びます。
このケースですと、見栄えや効果を視覚的にわかりやすく見せるためですので、 「プロの技術(選択眼)」といえるでしょう。
しかしマッサージ同様「お顔が引き締まり(上がり)、小顔になったように見える」 ということはありません。
メイクアップは、元々"強調"をしますから 「お顔の左右の違いが強調されて見えているだけ」です。
いかなる番組であっても、"カリスマの誰さんが"を冠に 「なしえていないことを、さも可能にした」という演出は プロのモラルとして控えて欲しいと思います。
*ある美容機器を使うと確かに、一時的にお顔が引き締まり(上がり)、小顔になります。 もしそれを番組収録以前に使っていたとしたら、"仕込み"という演出です。
また、一般の方がテレビ画面で"素顔"に見えても 、実際は100%ファンデーションをつけています。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |