たまたまネットサーフィンしていましたら、 お使いの化粧品を鑑定するサイトがありました。
鑑定のソースは配合成分で、化粧品のラベルやパッケージに 記載されている全成分をお知らせしたら鑑定してくれるのです。
皆さまも御存じのようように、すべての化粧品は『全成分表示』がされています。
つまり、「何が配合されているのか」すべてではありませんが、 主要と判断されている配合成分は明記することが義務化されているのです。
そのために、今までほとんど不明だった「化粧品には何が入っているのか?」 が見えるようになりました。
ところが、
ラウレスー23、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン、タウリン、アルギニン、システインHCI、コカミドプロピルベタイン、ポリクオタニウムー10、BG、EDTA−2Na、塩化Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料
のように表記されますから、目立つのは香料。 そして防腐剤(メチルパラベン、プロピルパラベン他)という ネガティブな印象が強い成分がクローズアップされてしまいました。
食品においては「成分だけで味はわかりません」。
同様に、化粧品の配合成分がすべて記載されているのは安心感はありますが、 それだけでは品質や製品の性格(効果・効用など)はわからないのです。
また、「配合成分が多いから、お肌や毛髪に悪い影響を与える」ということもありません。
ひとつ(1種類)の成分は、化粧品配合成分の原料として、 一般的な性質についてであり、他の様々な成分とともに配合された場合には 作用と異なる働きをする場合があります。
また、同じ成分でありながら、商品によって働きが違う場合もあります。 例えばアルコールは、お酒の場合は酔う働きがありますが、 消毒用アルコールの場合は殺菌効果を期待して使われるます。
また、配合成分を混合するために使われる場合もあります。
つまり、化粧品の成分は商品毎に使用目的が異なっているためです。
このように配合成分表記は、購入の際「何が入っていて、何が入っていないか」は、 一つの選択肢にはなりますが、それが絶対と言える程、化粧品は裸になれません。
また、「何が何パーセント配合されていて」も同様です。
*成分の配合比は各社のノウハウです。
そこで、たよりにしてしまうのが広告のコピーや ビューティースペシャリストの推薦、クチコミになってしまいます。
他に、何か頼れることはないのでしょうか。 筆者は、3つを化粧品選びの基準にしています。
・不安感を与える広告を行っていない。 ・配合成分が読みやすいこと。小さな文字やデザイン上の考慮で読みづらいのは論外。 ・自社で開発できる力があること。
いわゆる「売れているコスメティック」は、この3つをクリアーしているからこそ、 多くのユーザーの支持を受けているのだと思います。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |