化粧品の質感(=テクスチャー)。
特にコスメティックではお肌につけたり、ついている質感を 言葉にしているのですが、これはなかなか難しいことです。
感覚表現でもあり、感じ方も千差万別。
そんな中、化粧品メーカーや女性誌が使われている「質感表現」を選んでみました。
ささやかながら、皆さんの化粧品選びにお役に立てば幸いです。
スキンケア製品でのいうところの「質感=テクスチャー」は感触主体で、 クリームや液状の「触り心地」や「付け心地」のことをいわれています。
「コク」はクリームなどの油性化粧品が、 お肌に馴染みついた付け心地や視覚的に 重量感を感じさせるクリーム自体の質感をいいいます。
やや油性感を感じることもあるので、 「コク」があると広告宣伝されている製品は 試用されることをお薦めいたします。
「リッチ」はお肌に満足感を与えたような付け心地をいいいます。
「コク」よりも油性感が少なく、滑らかな感触があります。 少しお肌が乾燥気味と感じられる時は、リッチタイプを使ってみるもの一案です。
「モイスチャー」は化粧水(スキンローション)でよく使われている言葉です。
『保湿』をいいます。昨今は、それを特に表記されてなくても保湿効果 が十分ある化粧水は少なくありません。現在お使いの化粧水が物足りなくなった場合、 モイスチャータイプと表記・広告文言があるタイプをお使いになられるのがいいでしょう。
メイクアップでは、「視覚的な印象」「感触(ファンデーション)」をいいます。
ファンデーションでは、マット( 艶の無い質感や、光に反射しない肌の質感のこと。)、 ハーフマット(つやを押さえた感じの質感)がありますが、残念ながら雑誌や広告ポスター程、 はっきりした質感の変化はありません。
リップではグロウやグロッシーなどが使われます。
艶の加減を表す質感表現ですが、あくまで艶は「光が一定方向よりあたって」それが際立ちます。 現在は、「ぷるぷる感」のように軽い艶を好まれています。
また、シアーは 艶やかで透明感と軽やかさのあるメイクアップの仕上がりをいいます。
こちらはファンデーションよりもフェイスパウダーの使い方や質感でコントロールされます。
お察しのように、フェイスパウダーはその性格上、お肌表面第1層です。
そのために一番ダイレクトに質感が表れます。プロはファンデーション同様、 フェイスパウダー選びや組み合わせにもこだわります。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |