「保湿といえばヒアルロン酸」と知られ、保湿効果をうたう ほとんどのコスメに、配合量の多少の差はあってもヒアルロン酸 を配合されていることは少なくありません。
また、わずか1gで6000ccの水分を保持できる強力な保水力。 そして、美容整形外科では注入することで豊胸やシワ取り 鼻や唇の整形に利用されている、安全性も見逃せません。
その確認は、お手持ちのジェル、美容液、化粧水ほかの 容器に全成分表示がされていますので、確認しやすいです。
さて、これほど認知されているヒアルロン酸ですが 配合成分名ばかり知られ、ヒアルロン酸そのものは 余り知られていないようです。
まず、認識しておかなければいけないのは、
ヒアルロン酸は、『保湿』=角質層の水分保持能力を高めている だけであり、現段階では他の効果は確認されていないということです。
つまり、「お肌が乾燥している」ということには 絶大な効果を発揮しますが、美白やアンチエイジング には期待できないのです。
*「お肌にハリを与えてなめらかにする効果」は対角質層 での結果であり、お肌を改善するという意味合いではありません。
とはいえ、高い角質層の水分保持能力。空気中の湿度に影響されず、 保湿性を保てるヒアルロン酸の長所は、他の配合成分には見当たらず 様々な化粧品に配合されています。
ヒアルロン酸は高い角質層の水分保持能力。
空気中の湿度に影響されず、保湿性を保てる ヒアルロン酸の長所は、他の配合成分には見当たらず 様々な化粧品に配合されています。
まず、ヒアルロン酸は動物由来のものと、微生物を用いる発酵法(バイオ) バイオヒアルロン酸があります。
その、天然とバイオの違いは分子量であり天然の方が分子量が大きいため、 とろみがあります。バイオは、やや水っぽい使用感になります。
とはいえ、他成分とのバランスで必ずしも「この様な感触になっている」 とは断言できませんので、ひとつの目安としてご参考にしてくださいね。
また、ヒアルロン酸には3種類あり
・ヒアルロン酸Na ・アセチルヒアルロン酸Na(別名スーパーヒアルロン酸) ・オリゴヒアルロン酸
があり、それぞれ特性を持っています。
簡単に申しますと、
ヒアルロン酸Naは、お肌から吸収されることはなく、 あくまでお肌の表面に水分を保持した膜を作ることによって 保湿効果をあらわします。
アセチルヒアルロン酸Naは別名スーパーヒアルロン酸 と呼ばれ、優れた角質柔軟化効果をもちます。
オリゴヒアルロン酸は、ヒアルロン酸の性質を維持したまま お肌に浸透されるよう改善したヒアルロン酸です。
このように
・肌の表面に水分を保持した膜を作る ・角質柔軟化効果に優れている ・お肌に浸透されるよう改善したヒアルロン酸
と、それぞれ保湿の守備範囲が異なるのです。
つまり、お肌の乾燥程度によって選ぶ基準になるうるのです。
お手持ちのジェル、美容液、化粧水ほかの容器に全成分表示 がされていますので、どのヒアルロン酸が配合されているのか 確認してみるといいでしょう。
1種類、もしくは2種類。筆者の知る限りでは、なんと3種類 が配合されお肌の外と中側の保湿のサンドイッチが期待できる、 エステティックサロン専用のジェルがありました。
ヒアルロン酸は1種類ではなく、働きの異なるヒアルロン酸が あるのです。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |