お化粧直しに使われている油取紙(脂取紙)は、 とても冷静な審判になります。
メイクアップに大敵な、 「余分な化粧品の油分がお顔に残っていないかを ペーパーが油分吸収で透明になることで」 ジャッジしてくれます。
髪の生え際についたメイクアップベースは、 その箇所のファンデーションが速く崩れます。
また、眉や睫毛についているメイクアップベースは、 綺麗にマスカラが付かない原因や、アイブロウペンシルや ペンシルアイブロウが濃くついてしまう原因にもなります。
またパウダーファンデーションやフェィスパウダー後に 油取紙を押さえると、パウダーファンデーションや フェィスパウダーの不足がわかります。
お化粧直しのみならず、油取紙はとても頼りになります。
*油分含有のメイクアップベースのみ反応します。
ノンオイリータイプのメイクアップベースでは無反応です。
また、特殊な使い方になりますが、 クリームタイプのコスメの油分を少なくしたい時、 油取紙に適当な量のクリームタイプコスメを乗せて 油分を吸わせます。
リップスティックの質感を変えたい時にも、 テッシュオフに使うテッシュに代えて使います。
というのが筆者の「油取紙」の使い方ですが、 スキンケア的に
・油取紙は、皮脂を吸収しすぎ、かえって皮脂の分泌を活性化させる。 ・油取紙は、皮脂を吸収しすぎ、乾燥肌の原因になる。 ・毛穴が広がる原因のひとつ。
と、いつの間にか歓迎されないアイテムとなっているようです。
油取紙・・・「浮いた油(脂)を取るアイテム」。
美容家としては、それだけの説明では 「一般的すぎて専門家らしくない」 と思われたのでしょうか。
それにしても、油取紙を使うことで 「皮脂の分泌を活性化させる」「乾燥肌の原因」 と肌質を代えてしまう、という根拠がわかりません。
また、その事実を見たことがありません。
油取紙はかなり極端なケースですが、ビューティーは 科学でもあるのですから、「情報の根拠」を 明解にしていただきたいですね。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |