コスメの作法

過日ご相談されたお話です。

「クチコミでは、ぐんぐんお肌に飲まれるような化粧水と
いわれているけど・・・全然そんな感じがしない」

どんなことなのか、お楽しみにしていたのですが、
「そういう感触・感覚を体験できなかった」ということですね。

二つのことを確認しました。

・クレンジングはなにを使っているのか
・洗顔料はなにを使っているのか

お返事は、

・クレンジングは「クレンジングオイル」
・洗顔料は、保湿性のある洗顔料

この2つのコスメを使われていることから推測するに、

「洗顔料で完全にクレンジングオイルのオイル成分を
取り去ることができなかった。そのため残留した油膜で
化粧水の水分がはじかれている・・・」と考えられます。

昨今のコスメは、その使用用途に特化し、
『次に使われるコスメの配慮』が薄いように思われます。

例えば、「ファンデーションがムラにつく」。

彼女の「ファンデーションの延ばし方」が原因ではありません。

原因は、日焼け止めを化粧下地に使っていたということでした。

もちろん、この日焼け止めを使わず、お薦めした化粧下地
でムラがなくなりました。

つまり「日焼け止めは、日焼け止めに効果はあるが、化粧下地
にはむかない」ということです。

製品によっては、「化粧下地としての効果もある」としている
のがありますが・・・要確認です。

他にも、このように「宣伝やクチコミとは違うコスメのように感じる」
ということは少なくありません。

それには、ちゃんとした『理由』があります。

その『理由』。つまり、「正しいコスメの使い方を知っているか、
実践しているのか」によってコスメが180度違うのです。

さて前述の「ぐんぐんお肌に飲まれるような化粧水」・・・。

クレンジング料を「ジェルタイプ」に変え、洗顔料を
弱いケミカルピーリング効果のある洗顔料にしました。

期待通りの経験ができ、驚かれたのはいうまでもありません。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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