オイルクレンジングについて

有名美容家のオイルクレンジングについてご意見が、
話題になりました。

とても微妙な問題ですが、筆者なりに「オイルクレンジング」
についてお話してみたく思います。

かってのクレンジング(化粧落とし)は、「油は油で落とす」。

つまり、「ファンデーションの油&脂(皮脂)は、油性のコスメで落とす」
という考え方で油脂成分が中心のクレンジングクリームが開発され、
広く使われていました。

しかし、油性のクレンジングクリームは冬期のように寒いと
お肌に馴染みずらい(クリームの温度が低いと)ということから、
クレンジングオイル(オイルクレンジング)に人気が高まりました。

当時のクレンジングクリームは、体温で溶け、
お肌に馴染むまで少し時間がかかりましたが、
この「少し」の違いが大きかったのです。

また、使用量の印象「クリームは多く使わないと落ちない」というイメージ、
「拭いてクレンジングクリームをとらなくてはならない」
という手間がかかりました。

それに対し、クレンジングオイルはすぐにお肌に馴染み、
拭き取りも不要。

もしくは手軽。そしてクレンジング後、洗い流すことができる。

このようなことから、「手軽さ」ではクレンジングオイルの方が
まさっていました。

このように、イメージ的にも感触的にも、実用性も一歩進んでいる感
があるクレンジングオイルでしたが、本来の目的やターゲットであった
ファンデーション「油性のファンデーション」がパウダーファンデーション
や油分が抑えられ水分重視のファンデーションが支持されてきたのです。

ここで消費者ニーズに敏感な各大手の化粧品メーカーは、
「油は油で落とす」というクレンジングの考え方に加え
「油以外の成分で落とす」「拭くだけでファンデーションが落ちる」
という発想でクレンジング料を開発しました。

そして、さらに「お肌に馴染ませるだけで、ファンデーションが落ちる」
とまでクレンジング料は進歩してきました。

「油っぽさはなく、お肌に付けた時の感触が人肌に近く、
どんなタイプのファンデーションでも
お肌に負担をかけずキレイに落とせる。」という
クレンジング料の登場です。

また、拭き取ったり、洗い流しても「自然なしっとり感」
があることも見逃せません。

かってはクリームやクレンジングオイルでしか落とせなかった
メイクアップ(ファンデーション)でもジェルタイプで、
驚く程簡単に落とせるようになりました。

このように、使いやすさだけではなく、「クレンジングをしている」
という特別な意識がなくてても気軽にメイクアップ料をリセット
できるのが現在のクレンジング料です。

このため少し取り残された感があるクレンジングオイルですが、
もちろん根強いフアンは大勢います。

しかし、各社クレンジングオイル共通の感触である「洗い流した後の残留感」。
すなわち、「なんとなく残っている感触」。

これは、「しっとり」でもあるのですが、この「しっとり」
は弱い油膜です。つまり、油膜が残っているお肌に化粧水をつけても、
化粧水が吸収されている感じが弱いのです。

またニキビのある方には、油分残留は御法度です。

「残った油分で油焼けするのではないののか」という不安。
「ファンデーションが崩れやすくなったような気がする」他。

感触やスキンケア情報に敏感な消費者は、
クレンジングオイルを否定はしませんが、
「他にあるのであれば使ってみたい」という気持ちも少なくないようです。

クレンジングオイルは価格的にも手頃ではありますが、
お肌に「違う感触」でファンデーションが落とせるということも
御経験してみてくださいね。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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