マスカラについて

あくまで個人的な見解ですが、

・うまく使いこなせない
・すぐダマ(ひじき状)になってしまう
・目の下についてしまう
・すぐ取れて(落ちて)しまう
etc・・・

ご意見を聞く限りでは、マスカラがメイクアップ料の中で
一番お困りのご意見があるように思えます。

コマーシャルや女性誌、化粧品メーカーの広告の仕上がり
のようにはならないということですね。

しかし、実際メイクアップ・アーティストはキレイに仕上げてしまいます。

それも、マスカラの価格や定評の良否を問わずにです。

また、マスカラコームやスクリューブラシのような小道具や
マスカラ下地をつかわず「マスカラ1本だけ」で仕上げることができます。

もちろん仕上がりの美しさだけでなく、カールの保持も自在ですし
マスカラが取れることもありません。

もちろん、それには理由があります。

もし、マスカラが上手く使いこなせない場合、
以下を確認してみてくださいね。

■マスカラ選び

基本的な使い方を再確認するために、今お持ちのマスカラで
十分です。特に買い換える必要はありません。

ご存知のようにマスカラは、目的によって各種ありますが
使い方は同じです。

また、マスカラ下地のような補助的なコスメも不要です。

まずベーシックな使い方をマスターし、
キレイにマスカラ1本を使い終えることができたら
用途別のマスカラを選んで楽しみましょう。

http://www.lancome.jp/_ja/_ja/makeup/animations/mascarachart/index.aspx


参考:ランコムのマスカラ一覧表

■マスカラの色

カラーマスカラは別として、基本色はブラックです。

「ブラウンを使うと目が優しく見える」というのは、
色彩的なイメージでのことでしかありません。

睫毛自体が黒である以上、マスカラを同色にするのが自然です。

ブラウンはむしろ不自然さをだしてしまいます。

迷わず、ブラックをお薦めいたします。

マスカラで一番お悩みをきくのは、
「すぐ取れて(落ちて)しまう」
「すぐダマ(ひじき状)になってしまう」です。

原因がわかれば、ちょっとした注意で解決できます。

■すぐ取れて(落ちて)しまう

いかなるマスカラでも、「乾いて(乾燥して)、皮膜が定着する」
という製品仕様です。

この「乾く」ということは、余分な水分や油分と
混合していないことが条件です。

つまり、マスカラを使う前の睫毛のコンデション(状態)が

・睫毛がぬれていないこと
・睫毛にジェルや油分がついていないこと
・睫毛に粉体コスメ(ファンデーションなど)がついていないこと

がマスカラを使う前の睫毛の条件です。

このことから、品質の悪いマスカラだから、
すぐ取れて(落ちて)しまうのではなく、
「コンデションが十分でないために、マスカラが取れやすくなっている」
ということなのです。

そのために、

・睫毛がぬれていないこと

このケースは余りありませんのでご参考まで。

・睫毛にジェルや油分がついていないこと

瞼にアイケアコスメやメイクアップベースを使っている方
は要注意です。このケースでマスカラが取れてしまう方は
少なくないようです。

意識的に「睫毛にコスメをつけない」よう留意することで解決できます。

・睫毛に粉体コスメ(ファンデーションやフェイスパウダーなど)
  がついていないこと

瞼に粉体コスメがついていると、マスカラが落ちやすくなるだけではなく
マスカラ液やマスカラブラシ自体に悪影響を及ぼします。

粉体コスメが睫毛についていると、マスカラに粉体を混ぜてしまう
ということになります。そのためにマスカラ液が本来の濃度が
変わってしまったり、ダマ(ひじき状)になる原因です。

こちらも、「睫毛に粉体コスメをつけない」と留意することで
解決できます。

また、マスカラ下地を使っている場合は、マスカラ下地が完全に
乾燥していることが必要です。

確認は、頃合いと思われる時に指の横で触れるだけです。

1秒程度の確認の有無が、キレイかダマの分かれ目ですよ。

■すぐダマ(ひじき状)になってしまう

原因は2つあります。

前述の「睫毛に粉体コスメがついていることに留意せず
マスカラを使い続ける」とマスカラ液自体が変質します。

次に、「マスカラの量調節のために、マスカラ容器口でしごく」。

この行為はマスカラ口の汚染だけでなく、キャップを完全に締める
ということができなくなります。

「すぐダマ(ひじき状)になってしまう」という方のマスカラを
見せていただくと例外なくハンドル部や本体スクリュー部に
マスカラ皮膜がこびりつきています。

そのために完全密閉ができず、マスカラ濃度が変わってしまって
いたり、こびりついたマスカラ皮膜が微量でありながらも
容器本体に入り込んでいます。

これでは、キレイにマスカラをつけるのは極めて困難です。

マスカラ容器口でしごくことをやめること。

そしてマスカラは面倒でも使用都度、
容器口をテッシュでぬぐっておくことです。

かっては「マスカラの量調節のために、マスカラ容器口でしごく」
ということが必要でしたが、昨今のマスカラは量調整せずとも
適量がマスカラブラシに含まれます。

このように技術的なことよりも、日常のマスカラの取り扱い方で
仕上がりが左右されてしまうのです。

そのために他のコスメよりも使用後を留意し、丁寧に使うことが
必要となります。

睫毛にカールがあることで、目自体の見える範囲を広げ
しいては目を大きく見せてくれます。

それをさらに印象的に演出してくれるのが、
マスカラとビューラー(アイラッシュカーラー)の合わせ技です。

しかし、その強調された目元もカールの不自然があると
魅力も半減です。

*ビューラーの詳細については別途ご説明いたします。

まず、結論から申し上げますと、「どちらからでも可」。

・ビューラーでカールしてからマスカラを使う
・マスカラでカールアップし、さらにビューラーでアップ

ただし、マスカラが完全に乾燥してからビューラーです。

一般的には、「ビューラーでカールしてからマスカラを使う」
ですが、基本は

睫毛上部より -> 睫毛下からカールアップ の順番です。

睫毛の上からマスカラで、睫毛についたアイカラーやパール類をカバー。
次に睫毛を下から上向きにマスカラをつけてカールアップの順番です。

下睫毛は、マスカラブラシを立て、1本1本を下睫毛の生え際から下
(睫毛の尖端)へとブラシ尖端を動かします。

そして縦が終えたら、ブラシ尖端を下瞼沿に横へと動かします。

下睫毛上〜下(先端へ) -> 横に(左右に)

この「横へと動かす」というのは、ほぼ黒目の真下に手を置き、
その1点から左右にマスカラブラシ先を動かします。

この時、ブラシの動きを安定させるために、フックの付いたパフ
に小指をからめ、それをクッションにマスカラを使うと安定します。

また、何かの拍子にマスカラが目の下や瞼についてしまった場合、
あわてずに、完全に乾燥を待ちサージカルテープか粘着性
を持った綿棒で取ります。

特に下睫毛をキレイにつけるには、すこし技術が必要になりますが

・下睫毛上〜下(先端へ) -> 横に(左右に)
・手を固定してマスカラブラシの動きを安定させる

の2点に慣れれば、どなたでもキレイに下睫毛を演出できます。

お試しくださいね。

まず、「目を強調させる」ということについて整理
してみましょう。

目を強調させる = 白眼を強調させる

これがアイメイクアップのセオリーです。

つまり、目周辺をコスメ囲むことでおのずから白眼
が強調されるのです。

それをコスメや関連アイテムを効果の高い順位(筆者独断)
で列記すると、

つけ睫毛 -> アイライン -> コンタクトレンズ -> マスカラ
-> アイカラー -> アイブロウ -> 目薬 -> 眼の周辺のハイライト

となります。

*睫毛エクステンションや睫毛パーマは割愛させていただきました。

*コンタクトレンズ参考
  ディファイン TM
  http://acuvue.jnj.co.jp/product/define/

*目薬参考
  バイシン(R)
  http://www.eyeneedlove.com/
  http://www.eyeneedlove.com/products/products01.html

少し驚かれたと思いますが、目元関係のコスメやアイテムは
このように結構豊富です。

今回はマスカラに絞りますが(アイラインやアイカラーにも共通する)
強調のポイントは。

・マスカラを目頭側最初の1本から丁寧に

という簡単そうでありながら見逃しがちなことです。

とかく目頭側はマスカラブラシを入れづらく、
やりやすい目尻側や中央部に集中してマスカラをつけてしまいますね。

アイラインもアイカラーも同様なのですが、
この「目頭側を丁寧に」が一般の方とメイクアップアーティストの差です。

中央より目尻側だけですと、眼の半分。
それを中央から目頭側まで丁寧に施術することで
「眼全体の強調」が成立します。

さて、やりずらい目頭側。

慣れるまで少々根気はいりますが、こちらもワンポイントです。

・マスカラの柄を常に外側に

このマスカラ容器の持ち方をしないと、片側の目頭につける際
鼻筋が邪魔をします。

こちらもメイクアップアーティストが普段から行っている
「マスカラの持ち方」です。

整理しますと、

マスカラを持つときは、マスカラの柄を常に外側にし
目頭側最初の1本から丁寧につける。

目尻側だけでなく、眼全体の睫毛につけるように心がける。

お試しくださいね。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

他の記事も読んでみる♪

アイアイメディカル