1956年、MELVIN KOSHAK PUBLISHES,CHICAGOより出版された 「Beauty Book」 Perk Westmore著は、今でも輝き続ける ビューティーの技術書であり指南書です。
その中でも「メイキャップの過ちの7箇条」は、現在でも 多くのヒントを与えてくれます。
原文翻訳の一部抜粋し、当時の商品名を現在に書き換えました。
また、54年も前の書籍ですので現在のコスメとは 全く違います。
そのため簡単ながら補足をいたしました。
ご参考になさってくださいね♪
【1.行き過ぎた応用】
化粧品を応用する際に、最大の好ましさを与えるのは 最小の量です。
予備知識なしに入手した化粧品の使用の際に、 次の言葉をあなたの指標にしてください。
即ち、隠せば隠すほど現れる!
■ 渡会補足
シミやソバカス、色素沈着、ニキビ他 スキントラブルは 隠せば隠すほど、お肌もメイクアップも自然さを失います。
メイクアップで「100%隠す」のではなく、 メイクアップでは50%程度カバーし、スキンケアを 丁寧に行うほうが望ましいと思います。
【2.けばけばしい色と調和しない色】
一般的にいって、奇怪な、人工的な陰を つくらないようにしなさい。
そのような陰は、安っぽくかつ年寄りくさくなります。
あなたの色合いを調和させなさい。
顔は調和しない色調にとって戦場では決してありません。
■ 渡会補足
昨今は、このようなメイクアップは見られませんね。
この当時のコスメは、デリケートなカラーや質感が なかったので要注意だったのです。
【3.不適当な混合】
チークカラーのけばけばしい丸い円、 がっちりと黒い線で示されたペンシル書きのまゆ、 顔とのどに塗られたパウダ−ベ−スとベ−スの間の境界線。
これはとても見苦しく、鏡をのぞきこんだあなたは 目をそらせてしまいます。
たっぷりと強い太陽光線また同等の条件下で、 常にあなたのメイキャップをチェックしてください。
■ 渡会補足
このようなメイクアップは時々散見しますが、今やメイクアップも個性の時代です。
とはいえ、「素顔は別人」はほどほどに・・・。
【4.パウダ−のつけ過ぎ】
着物のえりに着いているおしろいはいうまでもなく、 鼻すじや眼のまわり、まゆや髪のはえ際にある 粉のかたまりは、不体裁、粗野な性質、 貧相な見だしなみを表しているものです。
あなた自身はこのようなことを 充分意識していないかもしれませんが、 他人は意識するものです。
■ 渡会補足
現在のフェイスパウダーやファンデーションは このようなことはないと思います。
【5.つぎはぎのメイキャップ】
メイキャップは最初に使用する時に 適切に調節してください。
そしてこのようなムラになるようなくり返し は止めましょう。
■ 渡会補足
このようなメイクアップもお見かけしません。
ムラとかヨレよりも、必要以上にはみ出したアイラインや 目尻が跳ねたライン。1本線の眉。
瞼よりも幅広く延ばされたアイカラーなどの 「過度」はあるようです。
【6.従来行われていたきたならしい口紅メイキャップ法】
よごれた口紅メイキャップ、咬み出したような 口紅メイキャップ、口唇のまわりのきれいなラインから にじみ出したような口紅メイキャップ。
さらに加えて古来の口紅使用方法を部分的に 修正したような口紅メイキャップ。
■ 渡会補足
このようなリップメイクも見かけないですね♪
当時の「油の固まりに赤い色がついている・・・」とは 全く異なりますからどなたもキレイにリップカラー を使われています。
【7.不調和なメイキャップとその実例】
若くてもあるいは年配でも、女性は身のふるまいや 服装と同じくメイキャップも自分にふさわしいもの でなくてはなりません。
アイシャドウの濃すぎるもは昼間の服装には向きません。 簡単な原理さえ守ればよいのです。
つまり、”良い趣味は良く見られる”のです。
もしも上に掲げた7箇条の過ちを犯していないならば、 あなたは優美に見えるための最も必要な二つの条件
−即ち清潔であり自然であること−
を身につけているといえましょう。
■ 渡会補足
メイクアップは、表情を豊かにしてくれます。
笑顔という自然な所作に、メイクアップによる過度な装飾は不要です。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |