とても、まれなことですが 「わざと初心者っぽいメイクアップ」 を試みることがあります。
女性誌などでも、NGメイクとして仕上がりの差 を比較するために"あえて初心者っぽいメイクアップ" が掲載されていることもあります。
しかし、どことなく・・・初心者のようには 仕上がってはいません。
・なんとなくリップラインが曲がっている ・アイカラーがはみ出している ・アイラインが必要以上に飛び跳ねている ・チークカラーの位置やカラーが強すぎる ・眉頭を塗りつぶして不自然
などと少し作為的です。
言い換えますと、プロは「キレイに」は できるのですがその逆は苦手のようです。
さて、上述とは異なる決定的な仕上がりの差は なんといっても"ファンデーションの仕上がり" だと思います。
ご存知のように昨今のTVCMや紙媒体でのメイクアップ は、そのほとんどがレタッチ(コンピューターグラフィック ) で処理されています。
そのために、なかなか"プロのファンデーションの仕上がり" をリアルに観れることが少ないのですが 完全に仕上がった肌つくりはお見事です。
最小限のファンデーションの量や他コスメの 併用でありながらも ファンデーションを付けたとは思えない、 完全な肌色との同一化。
・崩れない ・くすまない ・キレイ
と、まさに商品(ファンデーション)を最大限に 使いこなしている感があります。
とはいえ、特別なコスメやファンデーションを 使っているわけではありません。
ファンデーションにかけている時間も、 皆さんより少し長い程度です。
その秘密は『ファンデーションの色選び』 にあります!
女性誌やメイクアップ本には、 ファンデーションの付け方にいろいろと注意事項 が記載されています。
また、「プロならではのノウハウ」も読み物としては 楽しいものです♪
・ファンデーションをお顔の部位別に塗り分けて
立体感を演出する。
・ファンデーションを2色混ぜて、よりお肌に近い
肌色をつくる。
・ファンデーションに乳液やジェル系コスメを混ぜて
より薄づきのファンデーションをつくる。
・ジェルやリクィド(リキッド)、クリームファンデーションを
つけた後に、スポンジで押さえる。
他、読むと納得はできますが、いざご自身で試すには 少し躊躇してしまいますね。
実際、やや試行錯誤も必要ですし、 メーカーが保障している方法ではないので も自己責任で行わなければなりません。
・ファンデーションをお顔の部位別に塗り分けて
立体感を演出する。
確かに立体感の演出は可能ですが・・・
そのために複数色を使うのは現実的ではなさそうです。
・ファンデーションを2色混ぜて、よりお肌に近い
肌色をつくる。
プロの現場で、万が一持ち合わせのファンデーションで
色が合わない場合の応急処置です。
必ずどちらか1色が減りますので・・・混ぜて肌色を
つくるよりも「完全に肌色に合ったファンデーション1色」
を使うほうが現実的です。
・ファンデーションに乳液やジェル系コスメを混ぜて
より薄づきのファンデーションをつくる。
確かに、薄くは付きますがカバー力や持続時間が
低下します。
こちらもプロの現場での方法と考えたほうがよさそうです。
このように、どちらかといえば『実用的』というよりも 「プロのアイディア」として参考にすべき事項でしょう。
・ジェルやリクィド(リキッド)、クリームファンデーションを
つけた後に、スポンジで押さえる。
これは、「スポンジでファンデーションをお肌に押し込む」
というのではなく
「スポンジで余分なファンデーションを吸収させ、
最小限のファンデーションをお肌に残す」ということです。
この動作、少しの手間でみちがえるほど
仕上がりとファンデーションのもちが違ってきます♪
お薦めの「実用的テクニック」です。
「ファンデーションの色を選ぶ」のは、 一般の方は「ご自身で選ぶ」というよりも 「選んでもらっている」(BAさんやお店の方に) ということが少なくないと思います。
*以下、「ファンデーション」は
パウダーファンデ(パウダリー)
クリームファンデ
リクィド(リキッド)ファンデ
ジェルファンデ他、すべてのタイプのファンデーション
を示します。
しかし、ファンデーションはお顔の表面全体に使われるため、 どんなに極薄くお肌にファンデーションを 付けていても、御自身の肌色・首の色との色が 完全に一致していない限り「塗布感・厚み」が起きます。
つまり、「ファンデーション自体を付けた厚み」よりも 視覚的な判断で「厚い・薄い」「自然・不自然」と 判断されるためです。
これはファンデーションのみならず、 フェイスパウダーもかかわってきます。
例えば、完全に一致したファンデーションをつけていても わずかでも「明るさ」がでるフェイスパウダーをつけると 即厚塗り感がでてしまいます。
そのために、プロはトランスルーセント(透明)な フェイスパウダーを使い、ファンデーションの色自体を 揺らさないようにしています。
特に昨今のファンデーションは如何なるタイプでも 「極薄」につけれるのが普通です。
*むしろ、厚塗りすることが難しいほどです。
では、どのようにファンデーションの「色」を選ぶのか ご提案いたしますね♪
まず、 「選んでもらっている」(BAさんやお店の方に) のは期待しないようにしましょう。
もちろんすべてではありませんが、 「やや明るい肌色をお薦めする」 という傾向にあるようです。
もし、1色だけをお薦めされるようであれば もう1色を選んでいただき比較してみましょう。
もちろん、手の上でなく 実際、お肌の上につけてみてです。 (左右につけて比較するのが望ましい)
これは、BAさんやお店の方に選んでもらっている事 だけでなく、ご自身で選ばれる時も同様です。
必ず2色選びます。
そして、実際お肌の上につけて比較します。
おおよそ、「2番目に選んだ色」が正しいようです。
1色目は、理想色(ご自身が理想としている肌色)を。 2色目は、冷静ですのでぴったりの肌色を選ばれている ことが多いようです♪
また、通販などのカタログの場合は 紙の印刷やパソコンのモニターでは実際の商品色 が著しく異なるので、あくまでファンデーションの 特徴や仕様・価格などを参考にする程度に留めます。
手間であってもテスターのある店で ファンデーションを試用しましょう。
サンプルの場合は、「やや明るい色」であることが 少なくないので、こちらもあくまで参考にしましょう。
前号でご提案いたしました、 「ファンデーションの色を選ぶ」は、 手間がかかりますが一度選ぶコツを掴めば、 次回の色選びが簡単になります♪
さて、「ファンデーションをつける」ですが 特に昨今のファンデーションは如何なるタイプでも 「極薄」につけれるのが普通です。
*以下、「ファンデーション」は
パウダーファンデ(パウダリー)
クリームファンデ
リクィド(リキッド)ファンデ
ジェルファンデ他、すべてのタイプのファンデーション
を示します。
しかし、「極薄」だからこそ塗り残しを してしまうようです。
こちらは、留意だけですので 1度お試しいただければ、簡単に覚えることが できると思います♪
【手でつけるか、スポンジでつけるか】
・パウダーファンデ(パウダリー)
付属のスポンジを使います。
・クリームファンデ
リクィド(リキッド)ファンデ
ジェルファンデ他
上記は、手でつける(延ばす)ことはできますが つけた後、キレイなスポンジの面で「押さえる」 ことで余分なファンデーションをとることができます。
あくまで「押さえる」に留め、 「擦らない」がコツです♪
【ファンデをつける前の確認】
手の甲で、お肌に触れます。
そして、わずかなひっかかりが出来れば そのタイミングがベストです。
いつまでも、べたべたしているのであれば それは化粧下地(メイクアップベース)が 多すぎるのか、そのコスメの仕様です。
わずかなひっかかりが出来きる化粧下地。
いろいろな化粧下地はありますが、効果や効用 よりも、これができる化粧下地こそ ファンデーションに適した化粧下地です。
手の甲でも、十分確認できますので もし化粧崩れが早かったり、ファンデーションが 厚くつてしまうようであれば化粧下地を 再確認してみてくださいね♪
【ファンデをつける順番】
額からファンデをつけられる方が多いようですが 「頬から」が理にかなう正しいつける位置です。
頬は、ファンデの厚みが表れないところです。
そのために、まず頬につける(乗せる)。 そして、その箇所を中心として延ばす(広げる)が スムーズにキレイにファンデをつけるコツです♪
*メイクアップアーティストの鉄則です。
【ファンデをつける】
先にご説明したように、昨今のファンデは 「極薄」だからこそ細部の塗り残しをしてしまうようです。
お顔は、あらゆる角度からみられます。
だからこそ、以下に気をつけましょう♪
・上まぶたのまつ毛、生え際ギリギリの部分まで ・下まぶたのまつ毛、生え際ギリギリの部分まで ・小鼻の横 ・鼻の穴の周り(鼻先周辺) ・唇の下のへこみ ・唇の輪郭(特に口角)
いずれも、頬や額と比べ、面積が狭い。 また、スポンジや手指の入りづらい箇所です。
特に上下まぶたでは、アイライン(ペンシル) をキレイに長時間維持させるためには必需な 留意です。
小鼻や鼻先周辺は、崩れて当然の箇所ですが 化粧下地とファンデの相性や 洗顔不十分が明確にでてしまいます。
余りにも崩れるたり、ムラになるようでしたら アイナソープ400。もしくは、グリフォーム1300 での「小鼻に泡をおく時間」を少し延ばす。
ピールタイム500の場合は、 より丁寧な拭き取りをご確認くださいね♪
http://www.aiaimedical.co.jp/
「唇の下のへこみ」や「唇の輪郭(特に口角)」
は、塗りこしたからといいって特に大きな影響 はありませんが、リップラインやリップカラーを キレイにだすためには留意しておく箇所です。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |