チークカラーについて

チークカラーは雑誌やネットで解説されているように
図表や写真を使っても、なかなかご自分に合う

・位置
・カラー
・範囲

を見つけるのは難しいようです。

実際、街中でチークカラーを使っている女性を観ても
残念ながら「やりすぎ(入れすぎ)」の方が散見します。

丸く入りすぎたり、帯状になっていたり、
チークカラーばかりが目立っているという、
いずれも少しの留意でキレイに仕上がることばかりです。

このような、不自然さをなくすためにも
チークカラーの大原則である、

「ファンデーションなどで薄くなったり消えてしまった
"自然なお肌の赤味"を再現させる」を念頭にチークカラーを
考えてみましょう。

まず、「どうしてチークカラーが上手くできていないのか」
それには技術的なことやチークに使われるコスメよりも、
「どこに、どうつけるのか」
が明確でないためご自身の"つけやすい所だからからつけちゃった"
が原因のようです。

まず、先にお話しましたように、

「ファンデーションなどで薄くなったり消えてしまった
"自然なお肌の赤味"を再現させる」

が大原則であり、チークカラーの役割です。

ところが、チークカラーができることは広がり、
つける方向・濃さ・色・質感などで顔型を変えて見せたり、
(いわゆる小顔も含まれます)
ファッション性をも演出できるといわれています。

しかし、そのチークカラーをつける位置がとても曖昧で
「入れる(つける)場所は、頬骨の上か、その上下」
とされています。

とはいえ、その頬骨自体の位置にも個人差があり、
文章や図表では示せても、
いざご自身でとなるとなかなか位置が掴めないと思います。

そこで、各種の「頬骨位置確認方法」が試行錯誤されてきましたが、
まだ決定的な方法がなく、西洋人のように「目で確認しやすい」
ということとは異なる骨格を持った東洋人には少し難しいと思われます。

頬骨の確認は、下記の5種類の方法があります。

・目で確認

 小鼻と耳下を結んだ線より上側に、
  そして瞳を真下におろした線よりも
  外側におさまるようにチークカラーを入れる。
 
  確認というより、目測でダイレクトにチークカラーを
  入れる方法です。

・手をあてる

 手の平をお肌に垂直当て、指の付け根がすっぽり入るところを探します。
  入るところが、頬骨の下です。

・指を曲げてあてる

 指を曲げ、下から上に頬に当てます。
  指が、すっぽり入ったところが頬骨の下部です。

・クチをすぼめてみる

 手や指で確認しずらい場合は、クチをすぼめます。
  この時、頬に触れ、凹んでいることろが頬骨の下です。

・笑顔で頬の位置を確認する

 笑顔をつくります。厳密ではありませんが、
  この時、丸くふくらんだ箇所を頬骨とします。

いずれも、正確な位置より誤差が生じます。

それに余り左右されないのが、「指を曲げてあてる」
のようです。

ポイントは、「耳側に少し曲げた指を当てて、耳側から
お顔の中心に少しずつ移動させてみる」ことです♪

そして、この位置は「頬骨の下」ですから
"この位置より、指1本分上"が
頬骨の位置となります。

まず、この「正しいチークカラーを入れる位置」を
覚えておきましょう。

【カラーの選び方】

チークカラーの色選びの基準は、
とってもわかりやすいです♪

原則的に、
「お使いのリップカラー(口紅)と同系色」です。

これは、化粧品メーカーのポスターやリーフレット
を見てくださいね。

*夏期のポスター、リーフレットは
  黄色身のあるオレンジ系を薄く使われている
  ことがありますが、それは参考になりません。

現在は、リップカラーのカラーは豊富で
単純に「レッド系」とか「ベージュ系」他
分類できないのですが、いずれにしても

「お使いのリップカラー(口紅)と同系色」

です。

もし、それが「濃く」感じられても
パウダータイプやクリーム他のチークカラーは
自然とカラーは薄まりますから、加減だけの注意です♪

薄いカラーは濃くすることはできませんので、
あえて「濃いカラーを薄く使う」ほうが
キレイに仕上げます。

また、パウダータイプのような粉体モノは
ファンデーションと同じメーカーである必要は
全くありません。

メーカーや価格を問わず、
ご自分のカラーを選べる楽しみがあります♪

個人的には、ブルジョアのドームタイプの
チークカラーを愛用しています。

http://www.bourjois.jp/

理由は、平面のチークカラーより
ドームタイプの湾曲がチークブラシに
均等にまとわりつきやすいためです。

そのために、スピーディーにチークカラー
を使ってもムラになりずらいためです♪

【チークカラーのコスメ別の使い方
  (パウダー、クリーム、ジェル他)】

■パウダータイプのチークカラー

チークカラーをつける前に、
清潔で乾燥した手の甲で、頬に触れます。

さらさらしているのがベストで、
キレイにチークカラーがつきます。

ひっかかりがあるようでしたら、
そこがムラになりやすくなります。

もし、「ひっかかり」があるようでしたら
フェィスパウダーかパウダーファンデーションを
重ねづけしておきましょう。

頬は、少々の厚みがあっても目立たないところです。

「さらさら」がベストなコンデションです♪

■クリームタイプのチークカラー

指やスポンジでつけ、さらにスポンジで
擦らずにチークカラーを押えます。

このことにより、余分なチークカラーがスポンジに吸収されて、
より自然に肌色に馴染みます。

そしてフェィスパウダーをつけます。

このフェィスパウダーが

ファンデーション -> チークカラー -> フェィスパウダー

の層で、元のチークカラーが薄くなり、
より自然に見えます。

さらに、フェィスパウダーによりコーティング
され長時間の発色が期待できます。

■ジェルタイプ(ファンデーションの上につけるタイプ)

特に注意点はありませんが、中には微妙な商品もありますので
必ずテスターで確認しておきましょう。

■チークカラーを使いこなすアドバイス♪

・チークカラーを使う順番

 アイカラー -> チークカラー -> リップカラー
 
  よりも
 
  アイカラー -> リップカラー -> チークカラー
 
  にしてみましょう。
 
  このことによって、
  アイカラーとリップカラーの中間(位置的に)
  に使われるチークカラーのカラーバランスが
  取りやすくなります♪

・左右対称に仕上げる方法

 使いずらいところからはじめ、似せやすいところでまねる
  のが左右対象に仕上げる秘訣です。

 右利きの方は、右の頬からつけるのではなく
  左側につけて右の頬でまねるということです♪

・ちょっとした小技♪

 また、アイカラー後、瞼全体に薄くチークカラー
  をつけることにより、アイカラーの色を馴染ませる
  「隠し技」にも使われます。

 今お持ちのアイカラーに苦手な色がある方は、
  是非お試しくださいね♪

 *パウダータイプのチークカラー限定です。

・コンシーラーを使わずにクマをカバー

 弱いクマであれば、目の下にチークカラーを加えることで
  クマを目だたなくさせるという効果です。

 チークカラーの持つ、赤みでクマが目立たなくなります♪

 *パウダータイプのチークカラー限定です。

【チークカラーを入れる角度について】

チークカラーは

・斜につける(頬骨の角度に従って)
・目の下につける
・丸くつける」

といった方法と、頬を基準に、

・小鼻に向かって
・口角に向かって
・顎先に向かって

さらに、

・額の生え際に
・顎先に向けて
・輪郭にシェーディング的に使う
・耳たぶに薄くつける
・鼻の下につける
・瞼につける

などと、一般的によく使われている方法
と隠し味的な使い方を持ち合わせ
豊富なバリエーションが発案されています。

しかし、この発想の根底にはやや絵画的であり、
実用というよりもニュアンス的な入れ方も含まれています。

・小鼻に向かって
・口角に向かって
・顎先に向かって

は、チークカラーの持つ着目性を利用し、
頬の位置を高低に錯覚させる方法です。

また、

・額の生え際に
・顎先に向けて
・輪郭にシェーディング的に使う

は、チークカラーの赤み(彩度)を影的に使い、
お顔の輪郭の印象を絵画的に錯覚させようという考えです。

しかしいずれもチークカラーというよりも、
ニュアンス的な意味合いが強く、メイクアップの最終調節
(赤みを加え、華やかさ・健康的なイメージを付加させる)
に使われる事が少なくありません。

そのために、数多ある「チークカラーをつける角度」
は余り実用的ではなく、技術者(メイクアップアーティスト他)
の理論的な見解として参考に留めるべきでしょう。

むしろ、これらの理論(?)よりも実用的な
チークカラーの範囲(面積)を理解したほうが
よさそうです。

とはいえ、アーティスティックなメイクアップ
ではなく一般的なメイクアップですから
おのずから方法は限られます。

また、先にご説明申し上げた、チークカラーの大原則、
「ファンデーションなどで薄くなったり消えてしまった
"自然なお肌の赤味"を再現させる」ことから、

チークブラシで頬骨を包み込む

がすべてです♪

この条件を満たすためには

・人差し指&中指程度の幅を持ったチークブラシ
・厚みは、「包み込む」程度なので不要
・チークカラーの金型
  (プレスされた粉体を圧縮入れしている容器)
  に合ったブラシの幅。
・軽いタッチで、毛が広がる毛質であること

となります。

つまり、良質なチークブラシであれば
ブラシが小さくても、使うと必然的にブラシは
「元の毛幅よりも広がる」のです。

その条件を満たしているチークブラシは、
沢山ありますが価格や使いやすさで、
個人的に高評価しているのは

メーカー名:資生堂フィティット
ブランド名:マジョリカ マジョルカ
商品名  :カスタムアシスト(チークブラシ)
価 格  :300円(税込315円)

です♪

斜めカットブラシなので、最初は使い慣れない
かもしれません。

個人的にはブルジョアのチークカラー
(ドームタイプ)に添付されているチークブラシ
は使わずカスタムアシストに仕事させています♪

お手軽価格ですので、お試しくださいね。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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