化粧品(香粧品)の香り

「化粧品=コスメティック=化粧料」は、
一般的に使われている呼称ですが、
その専門家内では「香粧品(こうしょうひん)」と呼んでいます。

「化」と「香り」の一文字違いですが、
ここにコスメティックの不思議さや、
楽しさ、魅力が隠れています。

少し固いお話ですが、香粧品を用途別に
分けますと、

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1.皮膚用製品

洗浄料、化粧水、クリーム類、
おしろい類(メークアップ製品)。

2.毛髪用製品

洗髪料、ヘア・ローション、油性整髪料、
無油性整髪料、パーマ用品、脱毛剤。

3.マニキュア製品

4.口中用製品

歯みがき類、うがい薬、口腔香料。

5.浴場剤

6.芳香製品

・液体芳香品
・固体芳香品

7.特殊香粧品

・日焼け止め剤
・しみ・ソバカス用剤
・にきび用剤
・パック料
・デオドラント(脱臭剤)
・しらが染めの製品

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のように、
皮膚(お顔・ボディ)、爪、毛髪、頭髪、頭皮、口腔
と、とても幅広い範囲で化粧料は使われています。

そして、この化粧料に芳香(香りづけ)されたのは
西洋では紀元前から、日本国内では約350年前から
行われているといわれています。

このことからも、いかに香りを
重視していたがうかがえます。

しかし、香りについての問題。

現在、香りの元である香料は
精製や化学合成で相当のアレルギー軽減
や色素沈着抑制に至っています。

また、香料によるトラブル回避のために
「無香料」を明記した化粧品もあります。

しかし、無香料コスメは
ローションであれば見た目、

「色のついた水」。
もしくは、「色のない水」。

ジェル系は、「なんとなく文房具」。

シャンプーは・・・とてもさびしいですね。

男性化粧品では、香りなくては
購買動機を与えないでしょう。

また、クリーム類や口紅では
原料臭をマスキングするために
微量の付香は不可欠なのです。

このように、「無香料」は
需要に対していますが、
「香り不要」とは言い切れない
「香りで得られる装(化粧)の楽しみ」
もあります

香りの記憶。

香りの癒し。

「無香料」は、お肌に対しての考慮
ではありますが、その分
化粧品の魅力が引き算されてしまうようです。

各コスメにふさわしい香りの存在で、
コスメはさらにひきたつと考えています。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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