オールインワンコスメ

お仕事が忙しい方や、ゆっくりスキンケアが
できない方達に支持されているのが、オールインワンコスメ。

オールインワンコスメは、化粧水・美容液・乳液などの定番コスメをひとまとめ。

さらに化粧下地やUV対策効果も・・・。

化粧水・美容液他を1品1品
揃えるよりは遥かに経済的です。

中にはファンデーション同様の効果
もあるオールインワンコスメもあります。

このオールインワンコスメ・・・
様々な種類があるのも特徴でしょう。

○美容液も含んだ化粧水タイプ
○化粧水・美容液・乳液・下地タイプ
○乳液・日焼け止め(UV効果)・下地・ファンデーション
○つけたまま就寝可能なファンデーション
○化粧水・美容液・乳液を不要とするクリームタイプ

他、「望まれるであろう各コスメの組み合わせ」を
揃えています。

*筆者でもすべてを確認できません。

しかし、オールインワンコスメは、
さっぱりしすぎるタイプから、ややベタベタして
しまうテクスチャー(感触)まで様々なようです。

ご自身の好む"感触"や"付け心地"であるかを
確認するためにもサンプルでの試用が望ましいと
思います。

このように、スキンケアやファンデーションを
使う手間や時間を大幅に少なくしている
オールインワンコスメですが・・・。

大手のコスメメーカーには、
"オールインワンコスメ"と明言している
コスメはありません。

決して、「他のコスメが売れなくなるから」
のようなことではなく、各コスメの
役割や効果を尊重しているためです。

筆者は、オールインワンコスメを否定していません。

むしろ新時代のコスメとして注目しています♪

しかし、手軽さゆえ"お肌とのおつきあい"が
希釈になってしまうのが・・・残念です。

それでは、オールインワンコスメと効果的に
お付き合いする方法を考えてみましょう♪

まず、オールインワンコスメは必ずしも
万能はないこと。

そのため、プラスワンのコスメが必要になることは
少なくありません。

それを念頭に入れて、改めてオールインワンコスメ
を見直してみましょう。

すべては不可能なので、代表的であり注意が必要な
オールインワンコスメに限定いたします。

■クレンジングと洗顔が一緒にできる。

確かにできそうなことですし、ひとつのコスメで
できるのであればこれほど楽なことはありません。

普段から軽いメイクアップで薄付きである
ファンデーションであれば、通常の洗顔石鹸でも
十分に「ファンデーションを落とす=クレンジング」
が可能です。

しかし、あくまでもお肌の表面に覆われている
ファンデのみ落とせるのであって、毛穴やお肌の
溝である皮溝(ひこう)に入リ込んだファンデは
落としづらいようです。

かといって洗浄効果の高い洗顔石鹸で洗顔しても、
次は「お肌の潤いを失う」ことも少なくありません。

各社この点について工夫はしていますが、
目に見えないファンデの残留はお肌にとって
ストレスになります。

また、残留したコスメの配合成分は
スキントラブル誘発の原因ともなりえます。

このため、3日に1回は通常のクレンジングが
必要となります。

もしくは、
「洗顔&クレンジングオールインワンコスメ」は
スキンケアの基本であることから、
洗顔は洗顔料で。

クレンジングはクレンジング料を使うのが
妥当と考えられます。

オールインワンコスメである
"美容液ファンデーション"。

中でも、売れ筋の美容液ファンデーション・・・。

メーカーの広告では「1個で8役」と
驚くべき役割を果たせるそうです。

1個で8役のリッチなファンデーション。

内訳は・・・

化粧水
美容液
乳液
化粧下地
凹凸カバー
ファンデーション
ウォータープルーフ
UV効果

と、8種類のコスメ効果があるそうですが
やはり各使用用途別のコスメと比較しますと
それぞれ1/8の効果と考えられます。

つまり、ひとつのコスメで8役は可能では
ありますが・・・この1個では難しい。

"スキンケアを優先する"か
"ファンデとして優先する"
かのいずれかになるでしょう。

美容液=化粧水を濃縮したコスメ
乳液 =化粧水とクリームの中間のコスメ
セラム=美容液をさらに濃縮し、医薬的効果を持つコスメ

*セラム(Serum)

 元来、医学用語であり美容領域では"美容液"
  のことをいう。

 そして、動植物からの効果抽出成分が豊富に配合
  されているため乾燥肌・敏感肌のスキンケア
  には抜群の効果が期待できる。

他、かってはシンプルであった各コスメの位置づけ
も細分化されてきています。

そのために、わかりずらく
かつ多品目を薦められることが少なくありません。

それと比べ、オールインワンコスメは
シンプルではありますが、
"オールインワンだからすべてをサポートできる"
ということでもありません。

むしろ「今のお肌に何が必要なのか」を知り
最低限のコスメでスキンケアをされるのが
真の"お肌とのお付き合い"だと思います。

参考: アプレッティ オールインワンモイスチュアクリーム

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

他の記事も読んでみる♪

アイアイメディカル