化粧水の効果的な使い方

"化粧水の効果的な使い方"と題し、数回にわけ
化粧水(ローション)というコスメを
最大限に使いこなすことをテーマにしますね。

化粧水は、どなたでも必ずスキンケアに
使われているアイテム。

しかし、余りにも日常的なコスメなので
"知っているようで知らないこと"も
あるかと思われます。

かっては、ヘチマ水・きゅうり水・レモン汁などの
植物由来の天然化粧水であったのが
ドイツ人医師ベルツ博士(詳細割愛)によって
"治療を目的とした化粧水(ベルツ水)"が
日本の皮膚医学会に浸透。

以降、各化粧品メーカーが
"お肌の乾燥を防ぐ・改善する"目的で
多種多様の化粧水を販売してきました。

そしてさらに、"お肌の乾燥"だけではなく
肌質改善や美白他、あらゆるニーズに
答える化粧水が登場してきました。

その種類たるや、
いったい何をもって"化粧水"と分類するのか
"化粧水"という言葉自体危うくなっています。

言葉通り"お化粧に使う水"であることでしたら、
「水に美容有効成分を溶かし込んだコスメ」
となります。

*ここでいう"水"は飲料目的の水ではなく
  化粧品製造を目的とする特化した"水"をいいます。

 また、ここでは"白粉を溶かす水"や
  湧き水である"けしょうみず"は近代化粧水と
  区別いたします。

また、化粧水をベースにスキンケアコスメを
再考すると、

乳液      = 化粧水(水分)+クリーム(油分)
美容液やセラム = 化粧水を濃縮したコスメ
ジェル     = 化粧水に粘性を与えたもの

のほか、あらゆるスキンケアコスメは
すべて"化粧水"がそのベースとなっているのです。

 

------------------------------------------
■ 化粧水の効果的な使い方 Part-2 NO.240
------------------------------------------

"化粧水"は単独では万能ではありませんが、
"お肌の点滴"のように保湿については
即効性があります。

また、それを保つだけでなく、
美容効果成分が配合されていることで
お肌の改善も期待大。

さらに、「価格と効果がほぼ一致するコスメ」
でもあり、その選び方やお肌のとの相性次第で
はっきりした効果が現れるのも化粧水です。

もし、お使いの化粧水が安価でも
使い方次第では高額化粧水に匹敵する
効果を引き出してくれることも。

しかし・・・"コットンでつけることの可否"や
"応用的な使い方"、"ローションの使う順番"が
メーカーによって異なったりと何かと
情報が多いのも"化粧水"。

正直なところ、30年以上美容に従事してきた
筆者でさえ昨今の状況には困惑しているのです。

また、この"謎めいた"ところに魅力があり、
新製品がでるたびにワクワクしています(笑)

さて、少しテーマと離れてしまいましたので
・・・。

私事になりますが、筆者がコスメメーカーに
入社したころは、

・拭き取り用化粧水
・乾燥肌用化粧水
・普通肌用化粧水
・脂漏(しろう)肌用化粧水
・美白化粧水
・収斂化粧水(アストリンゼント))
・老化肌用化粧水
・ニキビ肌用化粧水
・敏感肌用化粧水
・カラミンローション
  二層タイプの沈静効果のある化粧水
・ソフニングローション
  角質柔軟を期待する弱アルカリ性化粧水

*当時使われていた言葉のまま。

がありました。

しかし、配合成分(美容効果成分ほか)の
飛躍的な進化や発見。

コスメのテクスチャーや感触の向上。

容器のデザインや機能性他をも、
コスメ評価に加わってる現在
化粧水のバリエーションはさらに広がっています。

かっては、

・ヘチマ水などの植物由来の天然化粧水
・医師処方の治療を目的とした化粧水(ベルツ水)

が前述のように用途目的別に用意されました。

それは、全女性の要望に各コスメメーカーが
答えたに他なりません。

------------------------------------------
■ 化粧水の効果的な使い方 Part-3 NO.2341
------------------------------------------

"化粧水は、肌性(肌質)別に使い分ける"
が一般的でしたが、保湿に対する要望が
多いためにほとんどの化粧水は
"保湿 プラス 美容効果成分"が主流と
なってきました。

*保湿は、ヒアルロン酸が有名です。
  また、ヒアルロン酸には種類があり
  それによっても保湿効果(範囲)が異なります。

そのために厳密に"肌性を基準"に選ぶより
「どのようなお肌を目指すか」により
選ぶのが現在の選び方になっています。

その選び方のひとつとして、配合成分であり
EGFやフラーレンはその先駆けです。

【 参 考:フランローション 】
http://aiaimedical.com/fullanlotion.html

また、化粧水に限らず美容液やジェル。

クリーム類を最大限に生かすためには
"不要な角質を除去する"のが
すでに常識となってきました。

そのために、化粧水の種類の中、

・拭き取り用化粧水
  タイプは2種。
  クレンジングやマッサージクリーム他の油性コスメ
  をお肌より取り去るタイプ。

 古い角質を溶解するタイプ。

・ソフニングローション
  角質柔軟を期待する弱アルカリ性化粧水

は、クレンジングクリーム自体が
別種のクレンジング剤に置き換わっていますし、
ピールタイム500のように優れた
"拭き取り用と化粧水をかねたローション"が
合理的です。

【 参 考:ピールタイム500 】
http://www.aiaimedical.co.jp/peeltime500.html

 

------------------------------------------
■ 化粧水の効果的な使い方 Part-4(完) NO.242
------------------------------------------

"化粧水"には風説というか、
事実確認が不明瞭な情報が
当たり前のようにネットや女性誌に。

また、それをコスメメーカーの販売員
までもが信じ込んでいること
が少なくありません。

きっといくつかのことは、
見聞きされたことがあると思います。

そのいくつかをご紹介しますが、
コスメ販売(化粧水)に使われている
ケースもありますので購入する際の
ご参考になさってくださいね。

■化粧水を振って使うとお肌への浸透がよくなる

 振ることで水の分子(クラスター)を小さく
  なるということですが・・・。

 「化粧水を振って」ではなく、使われている
  水自体の問題です。

 また、配合成分のハーモニーによりお肌(角質層)
  への浸透の良否が決められます。

■美容成分原液を混ぜることによって
  ワンランクアップのローションになる。
 
  現在、ネットや東急ハンズなどでコスメの
  原材料が簡単に購入できます。

 とはいえ、計算しつくしたローションに
  あえて混ぜ物をすると、そのバランスが崩れ
  そのローションの持つ特徴がなくなります。

■アルコール成分が入った化粧水は
  お肌を乾燥させる。

 現在のローションやコスメに使われるアルコール成分は
  極微量であり、成分を混合する目的に使われています。

 そのため、アルコールでお肌を乾燥させることは
  考えられません。

 *個人差があります。

■マスカラに化粧水を混ぜて薄めることができる。
  もしくは古いマスカラを新品にできる。

 マスカラソルベントという専用商品では可能ですが、
  化粧水ではできません。

■コットンのパッティングがお肌を冷やす。

 コットンに化粧水を含ませて行う
  パッティングという行為の中で、手の平による風。

 コットンに含ませたローションの温度
  がダイレクトにお肌に伝わるので、
  そう解釈されたのでしょう。

 また、解釈として

 冷やすから・・・お肌が引き締まる。
  冷やすから・・・お肌に有効成分が浸透しずらい。

 という考えもあります。

 これは、体感温度でのイメージですので
  化粧水の効果・効用とは無関係です。

 また、蛇足ですが、

 コットンを販売しているメーカーは、
  コットン使用推奨。

 コットンを販売していないメーカーは、
  化粧水を手でつけることを推奨。

 いわゆるメーカー都合の「コットン賛否」
  ですので、ご自身の楽しみやすい方法で
  結構でしょう。

 中には、コットンを使うことで

 ・お肌を傷つける
  ・毛細血管を破壊する

 という極論があるようですが、
  そのような事実はありません。

以上、筆者が知りえた未確認情報のいくつかです。

もちろん、これだけではなく当メルマガでは
書ききれないほど存在しています。

これらは、またの機会にご紹介したいと
思います。

【化粧水の効果的な使い方:まとめ】

●化粧水の価格による効果差

残念ながら、生活価格の化粧水と
高額な化粧水の場合、違いがあります。

この差は、配合成分の差であり
高額かつ純度や美容効果成分の配合量が
全く違います。

保湿だけを望む場合は。それほど大きな
違いはありませんがお肌の改善(毛穴ケアほか)
ですとそれは著明です。

●化粧水のテクスチャーによる使い分け

水っぽいローションの場合、
手指間よりローションが漏れてしまいます。

水っぽいローションの場合は、
コットンで。

ややトロミがあるローションの場合は、
手で使うという"使い分け"がスマートです。

●お肌に化粧水を浸透させる条件

これには、2つあります。

1)お肌に"余分な古い角質"がないこと

この、古い角質がベール(タンパク質の膜)となり
化粧水本来の浸透を妨げます。

2)洗顔料の保湿成分がお肌に残留していない

洗顔料の保湿成分は、それ自体が膜となり
化粧水浸透の妨げとなります。

この2つの条件を洗顔だけで、
化粧水にとってうれしいコンディション
にしてくれるのが、アイナソープ400に
代表されるAHA配合洗顔料です。

【 参 考:アイナソープ400 】

http://www.aiaimedical.co.jp/aina_400.html

以上、4回に渡り"化粧水"について
お話してきました。

いつものことですが、下書きだけで
当メルマガに書きましたことの
10倍近くあります。

このままではメルマガにならないので、
ダイジェスト版といたしました。

そのため、説明不足が多々あるかと思われます。

しかし、女性誌やコスメブログ他の記事とは
一味違うガイダンスになっていると思います。

ご参考になりましたら幸いです♪

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

他の記事も読んでみる♪

アイアイメディカル