メイクアップの順番と方向

近代メイクアップの父である、ウエストモアという方は
メイクアップの修正理論と共にメイクアップの真髄を
あらわす言葉を残しました。

" 美は偶然にうまれない "

*修正理論とは、最近クローズアップされている
  "整形メイク"や"修正メイク""プチ整形メイク"
  の基本的な考え方。

"なんとなく"とか
"目的のないメイクアップはキレイにならない"
と解釈しましょう。

それでは、メイクアップのプロフェッショナルである
メイクアップアーティストはどのような順番と方法で
メイクアップを行っているでしょうか?

これについては意外なことに、
各アーティストは若干の違いがあり
"手順は同じ"ということはないのです。

これは"個性"とも考えられますが、
この"メイクアップの順番の違い"が
メイクアップを学ぶ方の戸惑いの根源でもあります。

しかし、「絶対的な」とか「正しい」という
メイクアップの順番は存在していないので
"すべてが正しい"ということになります。

それでは、

" 美は偶然にうまれない "

という言葉がかすれてしまいます。

そこで、筆者個人が行っている
メイクアップの手順と方法を
ご提案させていただきますね。

是非、ご自身がなされている
メイクアップの手順と比べてみてください。

そして、参考になることは試してみてくださいね。

尚、メイクアップアーティスト間では
いわゆるスキンケアを"プレメイクアップ"。

メイクアップベース(化粧下地)以降を、
ベースメイクアップとかポイントメイクアップ他、
各メイクアップ部位や"手順の区切り"を独自に呼称
しています。

それでは、ますますわかりずらくなりますので
シンプルに"記載順が筆者のメイク順番"とさせて
いただきますね。

また、すべてに"理由"があります。

この理由こそ、

" 美は偶然にうまれない "

の裏づけとなるでしょう。

□メイクアップアーティストは、
  ファンデーションを延ばす

 ・開始点
  ・つける量
  ・延ばし方

 他、なにげない一連の手順に
  「理由」があります。

 この「理由」こそが、
メイクアップの"コツ"であり、
  プロの「プロである所以」です。

 ぜひ、ご参考になさってみてくださいね。
メイクアップアーティストは、
ファンデーションを延ばす

・開始点
・つける量
・延ばし方

他、なにげない一連の手順に
「理由」があります。

この「理由」こそが、
メイクアップの"コツ"であり、
プロの「プロである所以」です。

ぜひ、ご参考になさってみてくださいね。

【メイクアップの順番と方向】

*記載順が筆者のメイク順番

■各種ファンデーション

 お顔の中心から外側へ
  中央から上へ。そして下部に。
  面積の広いから狭いへ。

 頬から開始。
  頬・額。
  そして瞼・目の下・鼻の周り・唇周辺・顎。

 頬から開始なのは、この箇所は
  ファンデが万一厚くついても
  気にならない箇所だからです。

 また、お顔の中で動く箇所、
  瞼・目の下・鼻の周り・唇周辺は
  "薄くつける"ことで崩れるのを最小限にします。

■フェイスパウダー

 ファンデをつけた順番と同じに。

 ファンデと同じ順番でつけることで、
  時間差をなくし崩れを防ぎます。

 また、フェイスパウダーの量は、
  頬を手の甲で滑らし、ひっかかりがないのが適量。
  同様に、瞼は指の後ろで確認。

 フェイスパウダーは、ファンデの色を変えない
  透明のフェイスパウダー(トランスルーセント)を使います。

■アイブロウ

 必ず、手鏡や鏡台は真正面で見る。

 眉山手前から眉尻へ。眉山から眉頭へ。

 変則的に思われますが、この順番が
  最も自然な眉を描けます。

■アイカラー

 目尻から目頭へ。

 目の際(マツゲの生え際)から上へ。

 こちらも、かなり変則的ですが、
  目尻から目頭へアイカラーをつけることで
  目尻からはみだすことを防止します。

 "目の際(マツゲの生え際)から上へ"は、
  この時点で"マツゲの生え際"にアイラインの効果
  を与えます。

■アイライン

 上下とも目尻から目頭へ。
  目頭から目の中央部まで。

 これは、アイカラー同様に
  はみだすことを防ぎます。

 また、目頭は目尻よりも重要で
  アイラインの本来の効果は
  目頭の処理にあります。

 つまり、"白目を囲むことで黒目を引き立たせる"。

 目尻側だけの処理では、半分しか効果はありません。

■マスカラ

 <上マツゲ>

 マツゲの上は、根元から先端へ。
  そして、マツゲの根元下から上へ(先端へ)、
  "すくい上げる"ようにつけます。

 <下マツゲ>

 マツゲ側面を左右に。
  マスカラ先端でマツゲ根元から先端へ。

 いわゆる、効果的に
  "マツゲをマスカラでコーティング"する手順です。

■チークカラー

 つける箇所の上から下へ。
  80%程度にしておく。
  面積は、500円硬貨程度以下。

 普通は、"はくように"とか"お顔の中心〜外側へ"
  でしょうが・・・。

 これでは、線になりやすいので
  頬の骨格をそのまま使い、"上から下へ"なのです。

 意外と意識しなくても簡単に"ぼけ足"がつき
  自然な仕上がりになります。

■リップカラー

 軽く口を閉じて、
  上唇は口角から。
  下唇は上唇と同じ角度で口角から。

 これは、ご自身がリップカラーをつける方法
  というよりもプロがモデルさんにつける順番です。

 もちろんリップブラシを使いますが、
  ほとんど手首をひねるだけで、
  キレイにラインがとれます。

 こちらは、ご参考に。

以上、僭越ながら筆者 渡会治仁の方法です。

また、この記載の他に
女性誌などで紹介されている
メイクアップのプロセスと
併せて試してみると"発見"があるはず。

また、そんな"遊び"を終えた後、
メイクアップは上達していますよ!

楽しんでくださいね。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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