メイクブラシ・・・特にチークブラシの「縦づかい」。
確かにチークブラシは立てて使うと、
見栄えはいいのですが・・・。
その毛先は・・・毛穴を不要に刺激します。
いかなる毛質やサイズのチークブラシでも、
寝かせて使い「ブラシの腹」でつけるのが
正しいのですが・・・。
筆者の独断ですが、チークブラシの「縦づかい」
(お肌に対して垂直にブラシをあてて使う方法)
は30年以上前のコスメ事情から
その発端があります。
当時のチークカラー(パウダータイプ)は、
プレスも固く発色も弱かったのです。
そのため必然的に、チークカラーを
"削り取る"イメージで扱っていました。
また、その当時のチークブラシは
決して良い質のブラシでなく
"ファンデーションにカラーを埋め込む"
というニュアンスの扱いだったのです。
その事情と共に、"なんとなくプロっぽいふるまい"
としてチークブラシの縦づかいがスタンダードに
なってしまいました。
それから、チークカラー(パウダータイプ)の
質の向上やチークブラシの良品がでてきたにも
かからわず・・・。
スタイルとして、チークブラシの縦づかいが
スタンダードになってしまったのです。
また、残念ながら今だメイクスクールや
美容学校でも、この使い方を指導されています。
さらに・・・"きのこ筆"や"カブキブラシ"のヒット。
ミネラルファンデーションのような
"ブラシの縦づかい"を余儀なくされる
ブラシ形状やコスメの出現。
CMでみられる欧米人のチークブラシの使い方。
※ 顔を剃らないので無駄毛がクッションとなり
あのオーバーなブラシの使い方でも
それほど刺激になっていないのです。
つまり、"チークブラシの縦づかい"は
コスメ事情やメイクアップのテクニック
からみても"過去の遺物"のはずですが・・・。
根強く、姿を消しません。
ブラシの毛先で毛穴を不要に
刺激しているにもかかわらず・・・。
いかなる毛質やサイズのチークブラシでも、
寝かせて使い「ブラシの腹」でつけるのが
正しいのです。
もし、"チークブラシの縦づかい"を
されているのであればすぐに
方法を変えましょうね。
【文章】お化粧コンサルタント
メイクアップアーティスト 渡会治仁 |