コスメの相乗効果

「当社の化粧水に、新製品ジェル併用で効果アップ」
って言われることありませんね。

ライン使いの化粧品による”相乗効果表現”。

どうしてコスメメーカーは、
こんな強くアピールできる文言を
使わないのでしょうか?

それには理由があります。

コスメの法規で有名なのは、"薬事法"ですが
もうひとつ避けて通れないのが"景品表示法"。

過日、世間をにぎわせた「すかすかオセチ問題」。

コスメの世界でも、
「商品を実際より良く見せかける表示」は
認められていません。

この、"表示"は商品写真や説明文言に
ついてのことです。

商品写真(コスメ)は主観も入りますので
一概に「商品を実際より良く見せかけている」
とは判断しずらいのが実情です。

また、説明文言もあたりさわるのない
説明では印象が薄く、販売が見込めません。

とはいえ、過度な期待をさせる文言。

そして、「事実確認ができない文言」
は禁止されています。

その最たる文言が、"相乗効果"なのです。

※"好転反応"や"栄養"も同様です。

各コスメメーカーは、関連する法規を
守りながら各社との差別化を。

そして、自社コスメのアピールを
図っています。

中には、フライングしている
コスメメーカーさんもありますが
"コスメの相乗効果"を強調している
広告だけは見たことがありません。

また、メルマガやホームページでも
同様です。

各コスメメーカー、
薬事法と景品表示法を厳守
しながらの競い合い。

"買わせる文言"ではなく、
"選んでいただく文言"で
英知を尽くしています。

渡会治仁【文章】お化粧コンサルタント メイクアップアーティスト 渡会治仁

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