| 筆者自身、元大手化粧品メーカー美容研究所、スキンケアセクションで水分計の
 開発関与していた経験からのこと。
 
 もちろん、それからだいぶ年月が経ちましたが今でも"かなり"水分計を頼りにしているので
 最近の見解も含めますね。
 ※ 水分計の開発経路(皮膚科より)や測定原理は割愛させていただきます。
 結果からお話いたしますと・・・。 「ご自身が自覚されている、お肌の状態と水分計含むお肌計測器の結果は、大きな違いはない」
 ということです。
 乾燥肌だと自覚されていれば"乾燥肌"。 普通肌と自覚されていれば"普通肌"。 お肌はデリケートなセンサーですから、しっかりその結論は"ほぼ"一致しているんですね。
 ※ もちろん感覚(自覚)には個人差があります。 お肌の水分計を含めた、お肌測定機器は"その確認"でしかありません。
 しかし、お肌には日変動。 つまり、1日の中でも変化はありますし測定環境によっても大きく左右されます。
 そのため、「その日、その時(何時何分」の結果なのです。
 しかし・・・。 せっかく測定した結果。 いい結果がでれば、それをキープしたくなります。
 思うより残念であれば、それを改善したくもなります。
 
 ところが・・・。 測定器は機械。 また、測定するのはヒトです。
 測定する箇所や条件を一定にしないと測定誤差やすぐに数字が変動してしまいます。
 
 1回目は50でも2回目で30。
 3回目で80になったり。
 ヒューマンエラーというか、やろうと思えば"大人の事情も"・・・。
 つまり、匙加減で乾燥肌という結果を簡単にだせるのです。
 そうなると、おススメされたコスメ、買ってしまいますね。
 つまり、コスメ販売にお肌の水分計がかかわると
 どうしても販売側に偏りがちなのです。
 
 それでは、この水分計で"保湿コスメの効果を測る"
 とはどのようにするのでしょうか?
 
 ご自身の肌性(肌質)にあっているはずの保湿コスメ。
 
 しかし、保湿自体がある程度の時間をキープしているのかは感覚だけでは
 わかりません。
 決して保湿コスメや販売メーカーさんを疑うわけではありませんが
 "ご自身のお肌と保湿コスメの相性"
 を確認する簡易な方法です。
 まず、楽天などで、安価な水分計を購入いたします。
 添付されている取り扱い説明書を一読し、正しい測定方法を
 確認しておきます。
 また、今回の測定は"現在のお肌の水分量を測定する"
 のではなく、あくまで
 "今お使いの保湿コスメの効果"です。
 
 例えば、お風呂あがり5分後に水分量を測定します。
 
 それから、普段お使いのローション他をつけて"お肌になじんでから"30秒おきに
 水分量測定。
 
 これが結構面白い結果がみえてきます。 いきなり、数字が下がってくることもあれば数字が結構キープされたり。
 保湿をメインとしているコスメでも、意外とたよりないことも。
 
 ※ コットンパック結果もわかります
 これは、ローションや美容液他を単品で計測した場合です。
 ローション+セラム+ジェルのように3層の場合は
 最後のジェル塗布後に計測します。
 単品の場合は、その単品の実力を。 数種類のコスメをお使いの場合は、その組み合わせを変えてみたり
 他コスメを加えたり他。
 "保湿"に限り、ご自身にとってベストなコスメを
 確認できます。
 コスメの疑いすぎは、決して好ましいことではありませんが
 コスメ保湿効果確認をすることで
 似たような保湿コスメにも
 "個性"があるのがわかります。
  【文章】お化粧コンサルタント 
メイクアップアーティスト 渡会治仁
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